シナモンパンもレモンパンもナシ...mo_speedy

 

 

明けたけど - 2002年01月01日(火)

新年明けました。
去年のお正月には、1年後にこんな重くどんよりとした気持ちで新年を迎えるとは
思いもよらなかった。

「手を伸ばしそれをそっと握り 誰かと舟を進めてゆく」
そんな感じで、ずっとこの先の人生は過ぎていくと思っていた。
なのに今、私はとても独りだと感じている。

それでもまだ幸せな年になるといいな、とは思う。
幸せをどこに求めるかによってその思いは実現できたりできなかったりするんだろう。
できるだけいいことの方に目を向けて、楽しい一年にしたい。


さて、今日はチェックアウトの手続きがあるので、昨日より少し早めに支度をし、
9:00少し過ぎにはちゃんと朝食を食べに行った。
10:00にご両親がホテルまで迎えに来てくださるというので万全の態勢をとった
つもりだったけれど、混みあっていたから出てくるのにとても時間がかかり電話して
10:15に変更していただいた。
余り食欲もなく、昨日に続いておかず(もちろん焼き鮭)はジュンコに食べてもらい、
ご飯と納豆だけ食べた。

「時間に正確」というジュンコの評判どおり、10:14にご両親がホテルの前まで迎え
にきてくださり、敦賀城へ。
去年は吹雪の中の訪問だったけど、今日は割と晴れ模様。
とはいえ、気温は低かったのでお堀には厚めの氷が張っていて、昨日積もった雪は
ほとんどそっくり残っていた。

今年も去年と同じく抽選会をやっていたけど、当たったのはキーホルダー。
毎年そううまくはいかないよね。
床が冷えているので足先からがじわじわと冷たさが上ってくる感じで、徐々に寒く
なってくる。相変わらず白虎隊の自害図は痛々しいし辛くないわけじゃなかったけど、
一番上から眺める一面の雪景色は壮観で、これで何もかもが帳消しだなぁ、と思う
くらいすばらしい。
去年は見えなかった磐梯山もきれいに見えて、清々しい気持ちになれた。







<ここでも>










<ここでも>









<そしてここでも>
<憧れの『いつか』ごっこが・・・!>





お城訪問を終えてもまだお昼前だったので去年も行ったスーパーのヨークベニマルへ。
入り口の薬局で二日酔のジュンコ用の胃薬と、バスに乗るので念のため酔止めの液体
薬を購入させてもらう。

「お昼はどうしようか」と話しながらスーパーをひとまわりしていたら焼きたてパンの
お店があっておいしそうだったので、あんまりお腹も空いてないしお家に帰ってみんな
でパンを食べましょうということになった。

13:00頃あばあちゃん宅に着き、みんなで予告どおりのパン大会。
この時、お義母さんがそんなに大きくない菓子パンも包丁で小さく切っていらっしゃる
のを見て「ああ、だからジュンコも何でも小さく切って欲しがるんだなぁ」と納得。
家は何でも大きいまま出てくる家庭だったから、つい色んなものを切らずに出してしま
うんだけど、こういうところは嫁いだ以上は私が合わせるべきなんだろうなぁと思った。

おばあちゃんと少しお話したり、みんなでコタツに入ってぼんやりとしているうちに
少し温かく優しい気持ちになれたのに、もう東京に帰る時間。
バスの待合所の横にある岩瀬書店という大きめの本屋さんまで車で連れて行ってい
ただいた。

着いてもまだ少し時間があったので本屋さんの中を物色。
お義父さんがあれこれ迷いながらも『ハリポッターと賢者の石』をご購入なさっていて、
こういう遠慮がちにミーハーな感じはジュンコとそっくりだなぁ、と微笑ましかった。

それからほどなくお別れのご挨拶をしてバスの待合所に行き、2本入りだったので
ふたりとも酔止めを飲んだりお手洗いに行ったりして15分ほども待つ。
で、いざバスに乗ろうとしたらフェンス越しにお義父さんがこちらを覗き込んでい
らっしゃるのが見えて、あわててペコリとお辞儀した。
ちゃんとバスに乗り込むのを見届けたらお帰りになったようだったので、そんなに
気にかけていただいたことに、とても感激。

バスは全席指定だったので何の問題もなく乗れた。
席に着くと、前の席に男性が座った。
その男性はどうも単身赴任中であるらしく、小さな女の子を抱いた悲しそうな表情
の女性に見送られていた。
「寒いからもういいよ」とその人は外に居るふたりに言っているんだけど、母娘は
立ち去り難いようで、結局出発まで寒い中に立っていた。
傍目から見ても愛情が見えるようで、なんだかこっちが切なくなった。

一方、私は寝不足だったしジュンコと話すのが怖かったので、しばらく寝るつもり
はないと言うジュンコに持ってきていたMP3プレイヤーを貸してすぐに眠った。

最初の休憩でどこかのインターに停まった時、一度目覚めて外に降りた。
ジュンコは何やら買いものをしていた。
再度バスに乗り込んで次の眠りに落ちるまで短い会話を交わした。
余り洋楽に興味がないジュンコなのでMP3プレイヤーに入っている曲が気に入ら
なかったんじゃないかと思って尋ねてみたら、大丈夫とのことだったので安心した。

それじゃ、という感じで寝ようとしたら「アータは最近表情が暗いから心配だ」と
言ってチョコレートを手渡してくれた。
さっき買っていたのはこれだったのね。
ジュンコが気にかけてくれたことは嬉しかったけれど「大丈夫じゃないかも」と答え
てまたすぐ寝てしまった。自分の心無い対応がイヤだったけど、どうしても仲良く
話す気になれなかったから眠りに逃げた。

新宿に着くまでの4時間とちょっと、ジュンコをすっかりほったらかしてしまった。
「ひどいことをした」と胸が痛んだけど、自分の気持ちも混乱していたから仕方ない
と思おうとした。

彼は、ひとりで何を思っただろう。

多分問題はそんなに複雑じゃないのに、私が考えすぎてるだけなんだと思う。
でも、ジュンコが子供について話すときの面倒そうな表情、口調を思い出すと、本当
に憂鬱だった。
彼が子供が好きじゃないことはもともと知っていたはずなのに、何でそれが急に気に
なるようになったのか自分でもわからなかった。
余りにもあからさまにイヤそうだったのと、お父さんもそうだったと聞いたのとが
よくなかったのかなぁ。

どうせ今すぐどうこうするつもりはないのに先取りして心配しているなんて私はバカ
だと思ったけれど、どうしても何度も考えずにはいられなかった。
子供を産むべきではないんじゃないかということについて。

「急いで決める必要はないから、ゆっくり考えればいい」

そう繰り返し思うことで何とかジュンコとふつうに話せるようになった。
話してみてジュンコのことは別に嫌いになってないんだなぁ、と思った。
それがわかって少しほっとしたから、また暗い気持ちに侵食されないうちにと急いで
眠った。

新年最初の日は、寝てばかりだったのにとても長く感じた。


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