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大いに励まされる - 2001年06月15日(金) 母が何だか具合が悪くて落ち込んでいるようで、携帯の留守電に涙乍らの訴えが吹き こまれていた。端的に言えば原因不明の腹痛に苛まれているものの、ヒサシが福岡に 行ってしまった今、家に頼れる人がいなくて不安になっているということらしい。 今日はムー太郎の部活の3年生おつかれ会があるので、こんな時にムーの友達が4人 ほど泊りにくることになっているのも気がかりでますます精神的に追いこまれている みたい。基本的に、人に気を遣いすぎなんだと思う。 母は気丈で陽気な割には信じられないくらい繊細なところもあり、一度何かを不安に 感じたが最後どこまでも泣き虫の寂しがり屋さんになってしまう。 私が行ったところで何が変わるわけでもないのだが、調布に寄って帰ると電話すると 心底喜んだ様子で、まぁひとまずは落ち着いて良かった。 今日もたまたま19:00ちょっと前に上がれたので、真っ直ぐ調布に向かう。 いつもは下高井戸で座れる確率が高いので、明大前の乗り換えでは各駅停車を待って 乗るところだけど今日は来た急行にすぐ乗り込み、とにかく早くつつじが丘に着くよう 努める。 手みやげにみんな大好きなミニストップのソフトクリームでも、と思ったけどそう いえば腹痛に冷たいものはどうだろう、と思い当たったのとミニストップは遠回り になるので、道なりにあるセブンイレブンでムーが食べるであろうパンやシューク リームなどを買って、それでヨシということにする。 三鷹でのバス生活に慣れた私には、つつじの家が駅からとても遠く感じる。 実際には10分そこそこしか歩かないのに、「なんて体が脆弱になっているんだ」と ひとり憤慨し、「でも雨だから余計に遠く感じるだけかも」と思い直して安心したり して、とにかくストッキングが濡れるのも構わずバシャバシャ言わせながら早歩き。 なんと20:00前に着いて、ドアを開けようとすると、気配でわかったらしい母が 先にドアを開けて迎えてくれた。 「待ってたよ〜」と言って、とても安堵したような表情を浮かべているのを見て、 予想外にグっときてしまった。 母がなんだか弱くなっていることと、誰かにこんなに必要にされていることが胸に 迫って。 私はどちらかと言えば「生まれてすみません」と思いながら生きている時間が長い けれど、今日は自分が少し価値ある存在に思われてほっとした。 特に良い特性もないありふれた娘なのに、ただ生きているだけで親孝行ができたらし いことが感じられて、とても嬉しかった。 -
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