思考過多の記録
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2014年05月24日(土) 身体が心に追いつかない

 4月に、後輩の紹介でとある NPO法人に再就職し、地域の文化活動のお手伝いをしてきたのだが、5月の初めで辞めることになった。先日、代表の方と会い、賃金と交通費の精算をしたことで、正式に関係が切れた。
 この間感じたことについては、もうひとつのブログ「革命前夜」に書いたので、そちらを参照して欲しい。

http://ameblo.jp/fbi-kk/entry-11858310471.html

 ここに書かれていることもそうだが、体力的な問題も大きかった。実際、文化活動というものは、お金と同時に結構体力を使う。特にきつかったのは、市民ミュージカルの稽古初日のイベントで、制作業務に1日かかっていた時だった。朝の10時に現地に集合し、事前準備を慌ただしく終えた後、11時には参加者の受付が始まり、それが断続的に続いた。そして、全てが終わった後には、夕方18時過ぎから実行委員会が行われ、これが19時半頃まであった。そこにも出席しなければならなかったのだ。この間、食事をする時間はなかった。



 僕も20代、30代の頃は、平日は仕事が終わってから稽古場に駆けつけ、夜の22時まで稽古をし、土日は昼からやはり22時まで稽古をする、ということを普通にやっていた。途中から組合の仕事も入ってきたので、一番忙しい時には7日間連続で朝から夜遅くまで動いている、それが何週間も続く、という状態になっていた。勿論きつかった筈なのだが、あまりそれを感じることはなかった。その当時はまだ体力があったのでやれていたのだ。幸い、大きな病気で倒れるということもなかった。
 40代に入った頃からさすがにしんどくなってきたが、それでも芝居はマイペースで打っていたし、まだ何とかなっていた。
 しかし、結局それが遠因となって身体と心の健康を害し、結局は仕事も辞めざるを得なくなっていたのだ。



 今後も何らかの形で自分自身の活動を続けていくためには、今までと同じようなやり方ではない、別の方法を考えなければならないと思う。
 そのひとつの方策が、芝居を作る時に演出を他人に任せる、というものである。今年の9月に小さな公演が予定されているが、それは僕の前からの知り合いが演出する。もうひとつは、他の団体さんに僕の脚本を託し、全てをお任せする、というやり方だ。来月(6月)に演劇ユニットmilkyさんというところが僕の脚本を上演してくれることになっている。このような形を、今後もとっていくことになりそうだ。



 大切なのは、細く長く活動を続けていくことである。中には太く長く活動している人もいるが、そういう人達は精神的・肉体的に「体力」がある人達なのだろう。残念ながら、今の僕にはその体力がない。気持ちはあるのだが、身体が追いついていかないのである。本当に悲しいことだ。
 仕事を探す上でも、このことは結構ネックになる。若い頃のようなハードワークがもうできなくなっているのではないかと、今度の一件で思った。そうなると、前に書いたように、定年後の人達がゆるゆるとこなすような仕事にしか就けないのではないか、と考えざるを得ない。
 あらゆる意味で曲がり角に来ている感じがする。
 心は走りたいのに、足はもつれてしまう。まるで夢の中のようだ。いつか心の方も身体のスピードに慣れていくものなのだろうか。でも、そうもなりたくないな、と未練がましく思ってしまうのもまた事実なのである。


hajime |MAILHomePage

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