Diary?
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2006年01月19日(木) パブにて

 その見知らぬイギリス人は、突然私たちのテーブルに現れた。
 以下意訳。

(テーブルのマッシュとグリーンピースを指さして)「おまえらイギリスの食いもんが好きなのか?」
私 「へ? ま、まあ好き、かな。」

「イギリスの豆はいいよなあ。そうだ、イギリスではどうやってピースを食うか知ってる?ママが子供にご飯をあげるみたいにするんだぜ。」

 と、彼はおもむろにフォークを取り、ひょいひょいとピースを掬って私の口に放り込んだ。フォークで一回掬ったにしては大量のピースが口中に流れ込む。

 瞬く間に第二弾が用意されたが、もぐもぐしながら「ノ、ノーサンキュウ。」と断ると、奴はそれを自分でぱくりと食べて「これあんまり旨くないな」とかぶつぶつ言いながらこれまた突然どこかへ消えて行った。

 うん、この豆たぶん日本か中国の豆だから。残念だったね。

 しかしどうやったらフォークであんなに大量の豆を掬えるんだろうと思って何度かやってみた。どうしても豆が一段しか載らないんだけど、奴はフォークの上に山盛りにしてたぞ。謎だ。と思っていたら、偶然発見した。少量のマッシュを一緒に掬うのだ。それを接着剤として、豆を塊魂のようにまとめるのだ。なーるほーどー。ひとつ賢くなった。こうやってあまり役に立たない知識は増えてゆくのだなあ。ああ、パブもイギリス料理もなんて深いんだ。


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