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2005年05月22日(日) リサイクル工場

 「Variations on a Silence―リサイクル工場の現代芸術」に行ってきた。完成したばかりのリサイクル工場で、6人の作家の作品が展示されている。展示の点数は少ないけれど、普段行く機会のない東京湾の埋立地、普段入ることのできない工場、超低空飛行で頭上を行き交う飛行機など、その立地だけでわくわくするではないか。

 入って最初のインスタレーションが、2年ほど前に世田谷文学館の「安部公房展」で見たことのある作品だったのでちょっとしょんぼりしたけれど、その後の鉄板の上に乗って工業用バイブレーターの強烈な振動を体感できる作品はすごく楽しかった。音がまた、スロッビング・グリッスルかノイバウテンかっていう、昇天系インダストリアルノイズミュージック。なんだそりゃ。今、適当に作った言葉ですが。音も振動も、きっと身体にはとっても悪いのだろうが、妙に気持ちいい。10秒くらいが限界だけど。

 頭上には2、3分おきに飛行機が、落ちてくるのではないかと思うような高度で飛び交っている。その音もやはりインダストリアルノイズだけれど、これは全然気持ちよくない。物珍しくて面白いことは確かだが、耳をつんざく轟音が迫りくるのには何か根源的な恐怖を感じてしまう。何が違うのかな。展示作品のノイズは低音、飛行機はキーンという高音が混じっているからなのかな。

 バスで大森まで戻って、滅多に来ないところなのでうろうろしてみた。とはいっても駅ビルを探検しただけだが。あの駅ビルのテナントは、どこもかしこも大変独特なテイストを醸し出していて頭がクラクラする。クラクラしながらも、長いこと探していたのに見つからなかった「芥子色のパンツ」を発見して購入したりする。そういえば大宮でミュール買ったりもしたし、何故か初めて訪れる街で、わけもわからず通りすがりに買い物をする癖があるみたいだ。


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