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東京都現代美術館へ「愛と孤独、そして笑い」展を見に行く。都心横断路線バスの旅。うちから東京駅南口までバスで行き、東京駅北口から現代美術館行きのバスに乗る。合計約一時間で到着。このルート、初めて試したけど小旅行みたいでいいなあ。 展覧会は、10人の女性作家。サイトの文章を読んで、あまりにもフェミニズムな感じだったらどうしようとちょっとびびりながら行ってみた。けれど、そういう気張り方をしているのは美術館側なのであって、作品自体は楽しく見られるものが多かったと思う。
今回のお目当ては澤田知子さん。以前、オペラシティのアートギャラリーで「ガール!ガール!ガール!」という展覧会を見た時に、この人の作品(?)がすごく面白かった。コギャルやお見合い写真やいろんな人になりきってセルフポートレイトを撮る人。今回、集合写真の展示があるらしいのでそれを楽しみに行った。女子校の集合写真、クラス全員、先生まで澤田知子。でもみんな違う人としか思えない。しかも全員「こういう人クラスにいたよなあ」っていう。さすが変装家。やっぱりすごいなこの人。ID400も一部展示されてた。4枚一組の証明写真100組で一枚。壮観だ。 その他の作家では、イチハラヒロコさんはコトバ関係の作品は相変わらずだったけれど、「愛」「笑」の二種類の金属活字を山積みにした作品がちょっと意外で面白かった。嶋田美子さんの「箪笥の中の骨」は、実際に箪笥の引き出しを開けながら見る。中には「家族の秘密」が収められている。ヘヴィーな内容のものが多いのだが、引き出しを開けるという行為はなんだか中毒性があるみたいで、全ての引き出しを開けてしまうまでやめられない。イケムラレイコさんの絵は、見ていると吸い込まれそうで怖いんだけどなぜか釘付けになる。
思ったよりもじっくり楽しんだので、常設展はパス。この間の近代美術館「痕跡」展でおなかいっぱいでもあるし。ミュージアムショップをひやかした後、散歩がてら森下の京金まで。歩きながら記憶を手繰り寄せてみると、現代美術館が出来たばかりの頃は最寄り駅は木場くらいしかなくて、公園も整備されていなくて荒涼たる空き地だった。その脇をさびしーい気持ちでとぼとぼと歩いて行った記憶がある。今は駅も増えたし、公園も樹が育っていい感じだ。森下に向かう途中は、実用洋食やらジャンーボ餃子やら中華洋食やらでなかなか楽しい道中だった。
京金は、ずっと気になってたお店。今日は一人だったので昼酒は我慢して、我慢したご褒美に少し贅沢して鴨汁せいろを頂く。う、旨い。旨いぞ。蕎麦も汁も上品だ。汁には鴨肉と葱のほかに、鴨つくねも入っている。そして蕎麦湯が激しく旨い。こんなに美味しい蕎麦湯は久しぶりだ。ああつまみも食べてみたい。隣のテーブルのだし巻きが気になる。必死で誘惑と戦い、今度昼蕎麦会をここで催そうと決心する。ああ満足。
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