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2003年10月18日(土) 文学散歩

今日はあいにくの小雨の中、文学散歩。
世田谷文学館で「安部公房展」→盧花恒春園で徳富盧花記念館と盧花旧宅の見学、という統一感があるんだかないんだかよくわからないコースである。

ネットの掲示板で参加者を募って企画したのだが、シャレで「文士か書生のコスプレで参加するように」と書いたら本当に和服で、しかも袴で参加してくれた人がいて感動した。

しかし昔の本って、ほんとうにブックデザインが良いよなあ。この間も印刷博物館でチャペックのブックデザインを見たけど、デザインだけで買いたくなる本だもの。

それにしても、盧花恒春園はガラガラだった。明治の文豪の貴重な資料ばかりのはずなのに、雰囲気はどこぞの郷土資料館みたいな、寂寥感漂うものであった。そこがまた良いんだけど。

他に誰も見学者のいない盧花旧宅で、囲炉裏端に正座する和服の男性二人。そこに向かい合っていると、時代やら何やらさっぱり分からなくなってしまう。

ところで今回、男性の和服姿を間近に観察して思ったのだが、和服は体型と姿勢でずいぶん感じが違うのね。二人とも同じような青系の着物だったのだが、一人は筋肉質でやたら姿勢が良いために、どう見てもお侍さん。もう一人は華奢で色白、どう見てもお茶のお師匠さん。やっぱ書生には帽子が必要だったかな。


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