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2003年07月03日(木) ヨージ

昨日は品川の原美術館で「山本耀司展」を見てきた。

2階からバルコニーに出たらそこにもマネキンが立ってたりして驚いた。
この美術館でいちばん好きな「白いタイルの部屋」にも、奇妙なドレスをまとったトルソーがどーんと鎮座しておりました。

主な展示はカタログなんかの写真作品なんだけど、同じデザイナーの服を題材にしていても撮る写真家が違うと全然別モノみたいよ。見比べると楽しい。個人的にはやっぱりニックナイトの写真がかっこいいと思う。

ショーのビデオがずっと流れていて、なんか見始めたら動けなくなって最後まで見てしまったよ。曲が「ボレロ」で、たぶんあれは一回のショーで全曲使ったのかな。終わり方が見事でした。最後のモデルが奥に歩いて行って、ぱっと振り返ってもう一度奥に引っ込んだ瞬間、曲が終わるの。ファッションショーってナマで見たことはないけど、かなり緻密な演出なのね。

山本耀司さんって、いい感じの立ち位置を確立したのだね。ファッションの人って、難しそうだけど。わーっと人気が出て消費されて終わるか、どんどんスノッブになっていくか。でも山本耀司さんはどっちにも陥らずに、だけどいつも第一線に居続ける、絶妙なバランスを保っている人なのだなあと、改めて尊敬してしまいました。


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