金曜の夕方まで仕事を忘れる週末を夢見ていたのだけれど、やっぱりヒトにユメと書いて儚いのでありました。
そんなわけで本日もお仕事でしたが、夜はシアタートラムで二兎社の『新・明暗』を見てきました。 ずいぶん評判が良いようで、立ち見も出る盛況ぶり。幕間に売ってる「明暗饅頭」も、みるみる完売(笑)。 休憩挟んで3時間、どこぞのライブかと思うような長いお芝居でしたが、 まったく飽きさせない永井愛さんの脚本が見事。 軽妙な台詞まわしを駆使しながらも、ちゃんと漱石的世界に裏打ちされている、って感じでしょうか。 明日へ繰り越す心配事と、現状維持を認めてくれる他人の言葉。 う、ぐさり。
山本郁子さん(@文学座)は初めて拝見したのだけど、メリハリが心地良い女優さんですねぇ。 小山萌子さんは『日暮町風土記』よりも、ぐぐーっと存在感が増した感じ。 佐々木蔵之助は、観ているうちに、この役は彼以外考えられないわー、と思うくらいハマリ役。 おまけに、彼のコート姿が見れたのも嬉しかったりして (実は密かに好きだったりする)。
さて、『広告批評』、諸々の記事もやっと読みました。 えーと、対談「SMAPはすでにプロジェクトだ」は、ちと聞き飽きた感が。 というか、うーん、なんかねー、個人的には"佐藤×多田SMAPプロジェクト"には、 どうも、しっくりこないものを感じちゃったりしてるんですよねぇ。 それは、「写真はないのか、写真は!」とか、キャンペーン手法やデザインコンセプトへの不満とか、 そういうことではなくてですね… どんなにプロモーションとして斬新で優れていたのだとしても、 それはあくまでも「SMAP」という記号に対するものであって、 SMAPである彼ら本人たちの魅力とは何らリンクしていないような気がしてしまうからなんだなぁ。 佐藤さんが言うように「外側のイメージの一部分」だと考えたとしても、 外側をぐるぐる回っているだけで、彼らとの間には常に数cmの隙間があって、永遠に本質には到達しないというか。 や、それこそが狙いなのかもしれないし、そんなこと計算済みなんでしょうけど。 でも、なーんか、SMAPさんから見て他人事みたいな気がしちゃうんでねぇ。ま、素人の戯言です。
今回の特集に限らず、記号論的にSMAPを読み解こうとする話には面白いものが少ないような気がするんですが、 その点、「クリエイターが語るSMAP」は面白かったです。 でも、こんなに夢を与えてしまって、こんなに夢を抱かれているSMAPさんって、 素晴らしく幸せである反面、大変だなぁとも思ってしまいました。 なんだか、現代CM界(いや、テレビ界か?)の浮沈はSMAPの双肩にかかっている!位の勢いだもんな。 でも、そんなポジションにいながらも、地に足つけて、且つ、飄々と、且つ、人間ぽい居ずまいでいられるところが、 すまぷーさんの一番スゴイ部分なのかもしれません(って、結局、私も夢を抱いてるっちゅーことね)。
それにしても、「95%はカバーしている」と豪語するCMカタログ。 考えてみると、冬色ショコラばかりでなく、サンクスも、ナムコワンダーエッグも見当たらない。 しかも、Dr.エリスも抜け落ちてるではありませんか! (クサナギさんの横顔がいかされている唯一無二のCMなのに!!) もしや、5%の中のクサナギ占有率、結構高かったりするんでしょうか(涙)。
と、グチってスッキリしたところで、お持ち帰りの仕事を片付けてから寝ることにいたします。
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