NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 カニと不倫

 新年最初のエントリーが微妙だったので速攻で更新しておこう。
 
 突然ですがカニは好きですか?蟹です。高価だかどうかいまいち知りませんが、おいしいですよね。生で食べても良し、焼いても良し。私は毛ガニよりも松葉ガニのほうがすきです。日本だと海のカニのほうがポピュラーですが、韓国とか中国では川や湾にいるカニのほうがポピュラーなんじゃないかとも思います。上海カニとか。ケジャンとか。(辛い韓国料理のなかで私が唯一おいしいなと思うものです)ところで、北海道で食べるより、遙かに、鳥取・京都・金沢で食べるカニの方がおいしいと思うのは、私が北海道のおいしいカニを知らないからなのか、北海道に洗練されたカニの食い方がないのか、どっちだろう?


 ところがカニには罠がある。

 それは、カニを食べた後、激しく鬱になるということです。どんなにきれいに食べようとがんばっても、殻がのこる。本体部分を食べようものなら、絶対きれいに取れない、しゃぶらねばならない。食べている最中は一生懸命だから気付かないが、あの食後感はどうしたものだろうか。とても野蛮なことをしてしまった後悔。自分の食欲はこうまで食い散らかさないと満足できないのだろうか?理性的な食べ方は他になかったのだろうか?


 というわけで、毎度のことながらカニを食べる前にはそれなりの逡巡がある。「おい、いいのか。食べ終わった後は、またあのやっちまった感に苛まれることになるぞ」と。ところが、目の前に、カニの刺身なりが差し出され、焼きカニのための炭火が差し出されようものなら、ま、いいか。という気分になる。つまりは誘惑に負ける。誘惑に負け、罪悪感に苛まれる。まさに不倫だ。ああ、倫理的に良くないことをしてしまったな、と。


 いずれにしても、食わせておいて、いつも同じ思いに悩んでいるとカニに負けた気分になる。これはステーキや寿司だとそうはいかない、カニの特殊性だ。そういえば、これも不倫とおなじだ。カニの勝ちだ。残る結果は、全てがパーなのだから・・・。
追伸:今本人自身は、病気で寝込んでおります。カニどころの騒ぎじゃなく、大変。

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2008年01月19日(土)
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