NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 目の肥えた客と大道芸

 NYに来た当初は、地下鉄に乗っていると、いきなりギターなり、パーカッションを抱えた人がやってきてずんどこ演奏しておひねりをもらったりする光景にびっくりしたものですが、慣れるとなんとも無い。たまに、友達と一緒にいるときに、優れたパフォーマンスを見せてくれる人がいると私も一ドルくらい友達と相談してあげたりするのですが。(なんか、一人でいるときに、財布をそういう人の前で出すのが怖いからね。私は臆病者。)
 勿論、公園や地下鉄構内など、人通りの多く、場所がとれるところでもやっています。東京都では、確か「ヘブンズアーティスト」っていうんでしたよね?免許制で、火は使ってはいけないとか、なかなか無粋なことをするのが日本。NYで多くの大道芸を見たけど、別に交通の妨げになろうとすれば、主催者は注意をするものだし、危険であれば十分に広さをとってから行っている。任せればちゃんとやるもんだ。彼らだってそれで整形をとっている場合もあるし、少なくともお金をもらおうとしているんだモノ。NY市民はそういうものを見慣れたせいで、目が肥えている。「おおっ!」と歓声が上がるものをみせないと中々財布の紐は緩もうとはしない。その結果、どんどん洗練されたものを見せるようになり、パフォーマーたちのそれは、もう舞台でもいけるんじゃないか?くらいなものも少なくないのです。何より私が面白いと思うのは、手品と一緒で、口上が一番大切な要素だということです。内容よりも大切と要っていいかも知れない。段取りと、客の注意をそらさないその語り口は本当に見事なのです。これもNYの文化を形作るの一面の一つ。





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かっこいいダンスを見せた後にメインイベントの空中宙返り。
お客さんを参加させるのもポイントか?

2005年03月12日(土)
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