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 生活綴り  咲紀




2003年04月27日(日)  別れました(一夜あけて)・追記

先ほど、昨日の日にち付けで
昨日起きたことをupしました。

詳細はそちらにかいてある通りなんで
よろしくお願いします。


朝、起きると『彼女』として彼氏さんとお泊りする時と
同じように彼氏さんの左側で腕枕をされているのに
気づいた。

時刻をみると7時15分。
日曜の朝にしてはかなり早い。

確か3時過ぎまで起きていてのでお互い眠いはずなのに
目は意外なぐらいパッチリ開いた。

どちらともなく軽くキスをする。

彼氏さん
 「平日だったら確実にお互いちこくだね」


 「うん。こんな時間に起きたらずる休みするわー」

と和やかな会話をする。


朝ご飯は近所のスタバにする。
彼氏さんはいつものコーヒーとサンドイッチ。
私は朝からアイスカフェモカ。

「何か食べなよ。昨日も何も食べてないし・・」

と言ってくれるが、本当に胃が痛くて喉を通らない。

「大丈夫。このモカ、糖分がたっぷりだから
 血糖値あがるし、私は元気だもん」

という。本当に私は意外なぐらい元気だ。
よく笑うし、声も弾んでいる。

私は元気だ。


今日は本当に天気がいい。

このまま「バイバイ」というのは辛いので
彼氏さんの方から

「散歩しよっか?」

と声をかけてくれた。


新緑の公園やまだ開店前の商店、
そしていつも私たちがよく立ち寄るオープン前の
お店に行き、ショーケースを眺めて、

「あれ、かわいい」

と言ったら

「買ってあげるよ」

と言われた。「いいよ。誕生日でもなんでもないし」
というと

「急に遠慮深くなったねw こないだ籠バックを買わせたのは
 誰だったのかなぁ?」

と意地悪くいい、

「そんなことしらなーい」

と笑う。
会話は淀みなく続いて楽しい。

「別れたなんて嘘でしょ?」
と思いながら、散歩は続けられた。

結果的に2時間にも渡る散歩となった。

そして、今、彼氏さんと別れて今、
ネット喫茶にいる。

とてもまっすぐ家に帰れない。
一滴も涙がでないので顔は腫れても居ないし、
睡眠時間はもともと短いほうなので
気にすることもない。

いつも通りの顔だ。

でも、今この顔で親に会う自信がない。


別れ際、彼氏さんにきいた

「これからも私は仲良くしていきたいよ」

返事は

「はい」

だった。


12時現在、頭がぐるぐる回っている。
別れたばっかなのにまだ彼氏さんに会いたい。

追記
上記の日記をupした後、すぐにネット喫茶を出た。
大阪の繁華街を一人で歩いていると、たくさんのキャッチが
声をかけてくる。彼氏さんといつもこの街を歩いている時は、
誰も声をかけてこないので、驚く。それと同時に

 「私は一人でいるんだ」

ということを改めて認識させられる。
たまらくなって彼氏さんに電話したのは13時7分。
5コールで彼氏さんが出る。


 「咲紀だよ。今、いける?」

彼氏さん
 「うん。いけるけど、どうしたの?」


 「あのね、『千と千尋』だけど置きっぱなしにしてる?
  急にみたくなって」

彼氏さん
 「ごめん。今、ゴルフショップにいるねん
  すぐ見たかったら夕方に郵送するけど、どうする?」


 「郵送までして貰わなくてもいいよ。
  そこまで急いでないし」

彼氏さん
 「じゃあ、今度会ったとき渡すね」

会話が終わる。携帯が切れた。

私は『千と千尋』なんて見たくなかった。
ただ、彼氏さんの声が聞きたかった。
すごく寂しくて街中は人で溢れ返っているのに
私は一人ぼっちでその場にたっていらなかった。
そのことを言いたかったはずだ。
でも、電話をすると思ってもいない嘘が次々と出てくる。
自分でもなぜだか分からない。

でも、涙は出なかった。

そこからの記憶はほとんどない。


気付くと18時半で私は家のベッドで寝ていた。
16時頃、帰ってきて「眠い」と一言だけ呟いて
すぐに寝てしまったそうだ。

目覚めて思い出すのは、今朝の散歩中の
彼氏さんの横顔だったり、散歩の間中強く握られた
手の感触だったり、肩に手を置かれているときの感触だったり
彼氏さんが「俺の匂い」といって私に今朝ふきかけた
香水の残り香であったり。

全て幸福な思い出に彩られていてとても
「別れ」の感触はない。

鞄を開けると、昨夜取材の人に撮って貰った
USJをバックにしたポラロイド写真が一枚でてきた。

二人ともぎこちなく笑っているけど
幸福そうにも見える。

思わず彼氏さんに電話した。18時半。
携帯は10コールして留守番電話に繋がった。


家族といつも通り夕食を摂った。
久しぶりに父親の晩酌の相手をして、ほろ酔いになった。
そのままの勢いで電話をかけたのが21時。
10コールで留守番電話に繋がった。

現在、コールバックはない。




私はまだ一滴も涙がでない。

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