アナウンサー日記
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2001年01月03日(水) |
回転寿司っていいっすよね。でも腹の立つ客もいるよ。 |
ここ数年、遅ればせながら、こちら長崎でも回転寿司ブームである。
考えてみれば、長崎ほど回転寿司に適した土地はなかったのだ。
なにしろ、長崎県には近海物の水揚げでは全国でも1・2を争う漁港がある。長崎は有名な観光県である以上に、全国有数の水産県なのだ。大げさに言えば、東京などの大都市では何千円も出さないと食べられないような(あるいは絶対に食べられない)新鮮な魚が、長崎の市場では庶民価格で簡単に買うことができる。東京だったら刺身で食べるような魚を、長崎のひとは平気でフライにする。長崎から出たことのない人は気づいていないが、食通にとってこんなに贅沢なことはない。おしなべて物価の高い長崎だが、新鮮な魚だけは掛け値なしに安いのだ。
で、回転寿司だ。かつてのわたしのイメージでは、回転寿司は「安かろう悪かろう」の代表選手であった。東京での大学時代、お金はないけど栄養をつけたいときは、よく友達と近所の100円回転寿司に行ったものだ。もちろん、安いけれども、ネタもそれなり・・・。実際、長崎に回転寿司チェーンがなかなか進出して来なかったのも、わざわざ回転寿司に行かなくても長崎では新鮮な魚が安く手に入るからだし、いわゆる昔ながらのお鮨屋さんもそれなりにリーズナブルなお値段で楽しめたからだと思う。
ところが、このところ長崎市を中心にオープンしている回転寿司店はこれまでの(わたしの?)既成概念を覆した。まず、ほとんどの店が、ネタは魚市場直送かあるいは店自体が魚屋さん直営である。それこそ今朝揚がったばかりの魚が目の前でさばかれ、握られる。こんな芸当、長崎以外の場所ではなかなかできまい。そして、人気のある店ほどネタもどんどん回転!するから、価格も安く抑えられる好循環だ。今や長崎は、全国でもっとも回転寿司がおいしい土地になったといっても過言ではないと思う。魚に目がないわたしはとーっても嬉しいのである。
・・・最後にひとこと。
回転寿司店で、横柄な態度を取る男性客が目立ちます。「おう、にいちゃん、エビ握って!」みたいな。ここはカウンター形式の店とはルールが違うんです。それによく見ればさっきからエビまわってマス。あと、ちょっとくらい味噌汁くるのが遅いからって、怒っちゃいけません。お客さん多いんだから。あなただけが客じゃありませんよ。あと、お茶がなくなったら、自分でつぎましょう。セルフサービスを「サービス低下」と捉えることなく、日本風のバイキングスタイルと解釈すればまた楽しさも広がるのではないでしょうか。それからそれから・・・うーん、今度見かけたら注意してやろうか、ホント。
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