今夜も(ノ`´)ノミ┻┻ 

2007年02月21日(水) ■ひばり-4回目

「ひばり」四回目にチャレンジしてきました。
風邪のせいか腹部の痛みが酷くて、途中チケットを
手放さそうと思ったのですが、(掲示板に書き込んだ(笑))
引き取り手が無かったので、これも運命と思って、行くことにしました。
そんな劣悪な体調にも関わらず、
面白かった。

見ている私に余裕が出てきたせいでしょうか?
初演時より細かい所まで演技が行き届いている気が、
それとも、漸く気が付いたのかしら。(笑)

同じ絵のパズルなんだけど、パズルのピースが前より細かく
複雑になった感じ。同じことをしているのに、ちょっとずつ違うのですよ。
よく煮込まれたスープのようにね。

D席10番台。座席が舞台に近いけど、
俯瞰しやすい位置というのもあるかもしれない。
バランスからいったら、一番良い席だったかも。

今回、席が間違い探し程度しか違くないと思っていたのですが、
結構、見る場所見る場所によって、違う発見があるのが、驚きでした。
リピートくせになりそう。←主にたか子さんに限るが(笑)

最初の難関でもあるボードリクールにとっつかまって、
あのパーカーの帽子の部分を取られて、手足とかぶらぶらする所なんて、
どんどん可愛いくなっていく。←欲目?
異端を放棄し、シャルルに突き放され、(本当にもう)牢屋に戻ってくる所の、
手足を戒められている鎖の重さ。その後、泣いちゃうんですが、誰かが来たと
思って、涙を拭うところなんて、拭うというのも可愛いのですが、
舞台で魅せるように拭っているのだけど、本当に拭っているように見える。
そして、指先までが美しい。

この辺りは、初めからだったのか、私の中でジャンヌどうなっちゃう?
というのが無くなって、落ち着いて見られるようになったからなのかは、
定かでは無いのですが、(近頃、とんと記憶力が(笑))
ああ、こうゆうことなんだと判ったのが、ジャンヌと神の声の関係。

ジャンヌが自分の半生を語る中で、
彼女が聞いた神の声が出てくる段になり、

「神の声は誰がやる?」
「もちろん、私よ」というやりとりがあるのです。
最初はただ言葉通りに受け取っていました。だって、ジャンヌの聞いた声は、
彼女以外に判るはずがないから、彼女がやるんだって。

でも、あそこは神の声を演じられるのは、自分以外に居ないという、
劇中の言葉で言い換えると、傲慢。
冒頭近くの”夢見るような表情で誰かを待っている”というのも、
私には重すぎるといいつつ、「そうよ、私は待っていたの」と、
自分を説得する神様を待っているのだから、これもある種の傲慢。

更にいえば、
異端放棄=ジャンヌが今まで行ったことを無かったことにすれば、
火あぶりは免れるという場面で、
「イエス様はお前より苦しい目に合われているのだ」とのセリフが引き金になり、
ジャンヌは異端放棄を決意するのですが、

神であるイエス様と自分を比較しちゃうのって、この上もなく傲慢と、思います。

つまり、何が云いたいかというと、彼女はただ利用されるだけ利用された
哀れな少女ではなく、やはりどこか突き抜けているというか、
ああああ、実はあんまり判ってないのかも。(笑)
でも、判りきらないから、考えてしまうのね。
ともかく、それら全ての要素が集まって、ジャンヌは火刑台への道を選ぶのだろうなと思いました。
又、そんな少女では無かったら、「ひばり」はそもそも書かれなかったかもしれませんが。

と、こんなに「ひばり」が好きな私ですが、物販で売ってるTシャツは、ちょっと要らない。。
タイトルのゴロが入っているだけなの。つうか、どこで着ればいいんじゃいっ。

でも、あのポスターはちょっと欲しいかも。。
前楽の日に合ったら、買ってしまうのかしら。。←いや、落ちつけ、私。


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