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■ カオスフレア“鋼鉄の戦道”プレイレポート・上
カオスフレア“鋼鉄の戦道”プレイレポート
さて…今回は、予定していた通り“霧の感謝祭”の続き、“鋼鉄の戦道”です。
しかし…シナリオのプロットを考えていく中で、どうしてもうまく繋がらない場所が一つ。考えながら会場に着きますが、上手い解決法が見つかりません。
『仕方ない…プレイ中の会話にヒントを見つけて何とかしよう』
…これ、実はアドリブ多めの私のマスタリングの悪い癖です。今までにも何度かこれで失敗したコトが。私のマスタリングで経験した方もいるでしょうが、キャスト側にモチベーションが足りない、というのは大抵この時点の練り込み不足が原因です。
ところが…今回はこの見切り発車が大変な事態を呼ぶコトに…。
ＰＣ� 伐現欧旅�騎士”アソウギ
今回まぎれもないＰＣ�，砲靴銅豬�賞。詳細は後に述べますが…。
恩讐、とついてはいるけれど、物事にまったく執着のない性格。ハンドアウトを見れば分かりますが、全てを忘れているためか、何事にもまったくこだわりません。
その性格が、実はシナリオの大きな鍵になったのですが。
ＰＣ�◆．札屮�
今回の裏ヒロイン。実は、セブンの設定を聞いた瞬間、今回の敵キャラである「ゼロ」の設定は思いついていました。７番目に生み出された神だからセブン、ならば番号の振られなかった神は…？ という仮定から生まれたダスクフレア。
というわけで、ライバルキャラの登場で今回も大活躍。
ＰＣ�� ウィング
今回のシナリオのダスクフレアは、ウィングとセブンの対極に位置するキャラクターにしようと決めていました。そのため、ウィングにも今回ライバルＮＰＣが登場します。前回に続いて今回もＲＰが光って唸ります。もちろん龍戦斧も。
ＧＭ「前回あれだけネタにしたんだから、もう今さら空飛ぶ特技は取れないよね」
ウィング「もちろん取らんぞ、そんなものは」
ＰＣ�ぁ 鳩�の聖女”ルネ
ＰＣ�◆△弔泙螢札屮鵑忙鼎┐訖栖院△箸いξ�ち位置のキャラクター。よく考えると「剣の聖女」と「恩讐の黒騎士」って、（天羅っぽくアーキタイプの相性を考えるなら）あんまり相性よくなかったですね。その辺はさらっと流してもらえたのでＧＭとしては助かりましたが。
ルール上は、死人を送る技能は何一つないにもかかわらず、「黄泉帰り」をネタにＮＰＣを脅すシーンが実に堂に入っていました。
オープニング��
ウィングは、旧友の“氷龍将”ハイゼンガーから、オリジン攻略戦の指揮を執るクーラグランというジェネラルの調査を命じられます。クーラグランは“星の無いセカイ”というシナリオで、裏切り者ベアールの手にかかって死んだ戦士の弟です。
秘めたものを押し隠してハイゼンガーと細かい話を詰めるウィング。というよりも…。
セブン「ウィングが腹芸やってる…こんなのボクの知ってるウィングじゃないっ！」
…と思ったら、後半はやっぱりウィングでした。
オープニング��
セブンは冒頭いきなり売買判定で温泉を掘り当て、妹と一緒に入浴しているシーンからスタート。
ＧＭ「ごめん描写無理ｗｗｗｗｗ」
詳細な描写はいろいろ危険なのでさらっと流し、本来のオープニングである回想シーンへ。
造物主デミウルゴスが一人の女神を抱え上げ、灼熱の溶岩吹き出す火山の噴火口に投げ込もうとしているところです。後ろで三人の小さい女神が抱き合ってガタガタ震えています（セブン、エイト、ナインの３人）。
ゼロ「何故だ！ 私は何も悪いことはしていない！ 何の罪も犯していない！ 私のどこがあの３人に劣るというのだ！ 私が何をしたというのだ！ どうして私だけがこんな…」
デミウルゴス「お前は失敗作だからだ。理由はそれだけだ」
火口に投げ込まれたゼロは、そのまま炎に包まれ溶岩流に飲み込まれて消えていきます。
回想終わり。
セブン「（すかさず）あの時初めて、デミウルゴスを倒さなきゃと思ったんだよね」
こういう台詞が間髪を入れず出てくるあたり、さすがです。
麓の街から、急ぎ使者がやってくるところでオープニングは終わり。
オープニング��
ティラナスの街に、北方のル・ヴィラエ神王直轄領（ティラナス公領はある程度自治を認められていますが、表向きはイスタム神王国の一部なのです）から使者がやってきます。
完全武装の神殿騎士たちが領主のところに押しかけ、神王からの勅命状を取り出してこう宣言します。
使者「今、我らル・ヴィラエの地は竜人アムルタートの攻撃を受けている。ル・ヴィラエが落ちればアムルタートはここティラナスも侵略するであろう。つまり我々はティラナスの盾となり戦っているも同然。ゆえに相応の戦費を負担していただきたい」
その要求額は、“駿河”の墜落以来潤っていた、この地の財貨の全てを吸い上げるのに十分なほどです。『これは戦になる…』誰もがそう思い、ある者は戦に備え、ある者は逃げ出そうとします。
ルネ「なんとか戦は避けたいところなのですが…」（“平和”の宿命を持っている）
オープニング��
さて。実はアソウギだけは、他の三人とは繋がらない独立したオープニングだったりします。
というわけで人里離れた荒野で、突然土の中から蘇るアソウギ。
アソウギ「ここは…どこ？」
何しろ記憶喪失。おまけにプレイヤーも今回がカオスフレア初めてとあって、どこで何をしたらいいのかまったくわからない状態。適当に近くの街へとやってきます。
アソウギ「（通りすがりの知らない爺さんをつかまえ）ちょっと聞きたいんだけど。ここはどこなの？」
爺さん「（怪訝な顔でアソウギを見ているが、突然ハッとなる）ひ、姫様！ 生きておいでだったのですな！」
アソウギ「は、はぁ？」
爺さんことハンス「必ずや生きておられると信じておりました。爺は、爺はうれしゅうございます！」
突然泣き出す爺さんを前に、あっけに取られるアソウギ。ほどなく周りの家からぞろぞろと人が現れ、みなアソウギを見て泣き出します。
人々「おお、姫様が…姫様が戻られた…」
人々「これで安心じゃ…」
（…ご存知の方もいるかもしれませんが、この部分だけ、ブレカナリプレイのアイデアを拝借しています。もっともあちらは「領主そっくりの他人が間違われる話」なので、展開は全然違いますけど）
質素な城に連れてこられるアソウギ。記憶が無いので（ｒｙ。
豪華ではないけれど心のこもった食事を前に、アソウギは困り顔。死人なので食事ができないのです
（フレーバー設定）。
ハンス「アソウギ様が旅の途中で命を落としたと聞いたときは、我が耳を疑いましたが…やはり何かの間違いだったのですな！」
アソウギ「（淡々と）ふぅん。それ、誰が言ったの？」
ハンス「叔父上のペルロ殿でございます」
アソウギ「（あっさりと）じゃあそいつ、殺そう」
全員「（爆笑しつつ）決断早すぎ！！！１１１ｗｗｗｗｗ」
オープニングから既にクライマックスに直行しそうなアソウギはここでフェイドアウト。
ミドルフェイズ��
クーラグランが女王陛下の意に背き、突然ル・ヴィラエへの侵攻を始めたと聞いて、どうしても納得行かないウィング。クーラグランに直接談判すべく彼の元へ。
ウィング「なぜ女王陛下への報告を怠る？」
返事に窮するクーラグランの側に一人の少女が現れます。
ゼロ「陛下には結果を以ってお応えすればよい…戦は結果が全てなれば」
ウィング「セブン…か…？」
セブンにそっくりのその少女、しかしくるりと振り返れば、その左半身はほとんど機械に覆われています。
ゼロ「多忙の身ゆえ、これにて失礼させていただく」
姿を消すゼロを見て、ウィングは確信します。
ウィング『糸を引いているのはこいつか…』
ミドルフェイズ��
ティラナス公カストゥルの屋敷は、大騒ぎの真っ最中。戦費の要求を飲むか否かで真っ二つに分かれる家臣や有力貴族、豪商たちを後目に、一人カストゥルだけが冷ややかに騒ぎを眺めています。
ルネ「（領主の様子に気付き）領主様はどうされるおつもりなのですか？」
カストゥル「（興味なさそうに）要求を飲めば、ティラナスは立ち行かぬ。しかし要求を飲まねば、近隣で最強と名高いル・ヴィラエの神殿騎士団が相手だ」
ルネ「何とか戦を避けられませんか？」
カストゥル「ル・ヴィラエの神殿騎士団長、フィオラは兵を退かぬ。あれはそういう女だ」
ルネ「…ご存知なのですか？」
と、そこにセブン登場。
セブン「事情は聞かせてもらったよ」
カストゥル「今回は先の騒動とは違います。異界の者が関わっているわけではない。力をお借りするためにお呼びしたのではありません。ただ、ご報告をしておこうと思いまして」
セブン「ふーん…。ボクもちょっと気になることがあるから、勝手に調べさせてもらうよ？」
カストゥル「ご随意に。…ところで、セブン様」
セブン「何かな？」
カストゥル「貴女は愛の女神だ。…ならば私が愛のために戦を起こすことも、祝福してくださるでしょうね？」
セブン「…そんなに深刻に考えないほうがいいんじゃない？ 周りを見回せば、キミのことを見てくれるヒトもいると思うんだけどな」
ミドルフェイズ��
記憶の手掛かりも掴めないまま、いきなり叔父を殺すことにしたアソウギ。実は今回のシナリオの鍵はアソウギが握っているので、ＧＭは内心冷や汗ものです。
アソウギ「ところで、ここは随分寂れているようだけど、どうしてなの？」
ハンス「（おいおいと泣きながら）よくぞ聞いてくださいました。アソウギ様の行方がわからなくなってから、ペルロ様がバーラム伯の座をお継ぎになられまして、以来叔父上が怪しげな者たちを領地に招くは、あげくティラナス公との間で争いが起き、領地も没収されることに…」
セブン「バーラム！？」
そう。バーラム伯爵は前々回のシナリオ“霧の感謝祭”で、ネフィリムと手を組んでティラナスを攻めようとして失脚した人物。…アソウギはそのバーラムの正当な後継者なのです（本来は）。
もちろん…殺されることさえなかったら、なのですが。
ハンス「そ、そうだ。ティラナス公に、アソウギ様が生きてらっしゃることをお伝えしましょう。そうすれば領地を返してもらえるかも」
部屋の中に一陣の突風が巻き起こり、登場するセブン。
セブン「難しいかもね。今ティラナスはル・ヴィラエとの戦の準備で忙しいから。でも…カストゥルに会いに行くのはいい考えかも」
ミドルフェイズ��
ティラナス公に会いに行こうとするアソウギ。それについてくるセブン。迎えに出たルネと、ゼロのことを問いただすため、セブンに会いに来たウィング。ついに全員が一同に会して情報のやり取りをします。
カオスフレアに限りませんが、気合チットを飛ばすタイプのゲームはこのＰＣ同士の掛け合いでいかに稼ぐかであり、またここが一番楽しいところだと思います。
しかし、やはりアソウギ絡みのプロットがまだ全然片付いていません。私はここで急遽回想シーンを挟むことにします。
2005年12月26日(月)
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