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■ 水
水は無色透明、においも味も無いものだと幼い頃は思っていた。
よく、テレビで田舎を訪れたレポーターらしき人物が 「あーやっぱり、水がおいしい。ん〜空気もおいし〜」 などと、自然を満喫している姿をブラウン管は写していた。 その様子を見ていた幼い私は、 (空気だって、水だって味はしないし何言ってるんだろう?) と、よく思った。
ところが、こちらに住んで10年が過ぎ、ようやく空気や水のおいしさがわかってきた。 いや、正確に言えばそれらの「おいしさ」というより都会でのそれらの「まずさ」がはっきりわかってきた。 実家に帰って蛇口の水を飲む。・・・まずい!とても、飲めたものじゃない。 実家でお風呂に入る。何処と無くプールの匂いがする。 実家で車に乗り窓を開ける。排気ガスの嫌なにおいに慌てて窓を閉める。
我が家で水を飲む。うん!おいしい! 田舎で車の運転中窓を開ける。ああ、風が気持ちいい。
そうだった。家の水は上水道じゃないんだ。 いまどき珍しい、山の谷(沢)から水を取っているんだ。 カルキもなんの薬品も入ってない。だから、本当に無色透明無臭なんだ。
街では、今は蛇口から水を飲む人が少ないそうだ。 昔は、水をお店で買ってくるなんて信じられなかった。
我が家の水は最高です。お風呂上りに飲むのは本当においしいです。 どうです?こんな、自然の恵みの水を、一度飲んでみたいとは思いませんか?
2001年02月13日(火)
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