零円回転エスコート。
気に入らない人間には他人のフリすりゃいいよね。 気に食わない人間には彼の前から消えること仄めかしゃいいよね。 気に障る人間が強気になったら被害者気どりゃいいよね。 目障りな人間が弱気になったら嵩にかかって叩きのめしゃいいよね。 それでも困ったら最後にゃ黙っちまえば完璧よね。 何をしても優位に立ちたくてたまらないでしょ。 他人を見下ろしてる気になってりゃ幸せでしょ。 ほっぺの赤いお嬢さん。 利用できる人間は誰かに成りすましてでも働かせりゃいいよね。 利用したい人間は子飼にして常時躾けときゃいいよね。 他人のフリで都合よく利用して形ばかりの感謝?絆?友情?よね。 飼ってる人間が思い通りに動いてりゃご機嫌でしょ。 自分に逆らわない関係作れりゃ調子にも乗るでしょ。 鼻息の荒いお嬢さん。 そもそもいい歳してるでしょうにお暇なんですね。 いい歳してるでしょうに礼儀知らずなんですね。 いい歳してるでしょうに。 夢見がちなお嬢さん。 大きなお嬢さん。 他人宛の花を必死で摘み取るのはさぞかし楽しいのでしょう。 必死で演じて他人が騙されていると想ってさぞかし心地良いのでしょう。 他人はそれを解って貴方の必死さを見守っているのでしょうにね。 貴方の一人芝居が余りにお上手なのでしばらく見守っています。 貴方の空回りが余りにお見事なので黙って眺めています。 必死に摘んだ他人のお花を手にお鼻を膨らませたお嬢さん。 得意げな勝ち誇ったご様子の大きなお嬢さん。 お呼びじゃないことにいつ気付くのでしょう?お嬢さん。 ずっと気付かずに主人公と想い続けるのでしょうか?お嬢さん。 お幸せに。 |
零と壱の綴れ織。 | ||
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