シニカル不慮一過。

雲ひとつ無い青空を見上げている私。
この視線は何処に焦点が合っているのだろう。

高く遠く見上げているつもりではいるけれど、
きっと貴方の処までは届かない。

見上げたまま歩く私。
何処までも青い視界に光る何かを見つける。

大きな空だとか、人はちっぽけな存在だとか、
そんな使い古された誰かの言葉なんか捨てよう。
何かが変わっただとか、変わらないものを見つけただとか、
そんな大層なことじゃなくていい。

その空を見上げて歩こう。
笑ってる貴方を見つけるまで。
その空の下、歩いていよう。
貴方の場所に届くまで。

私の爪先は迷うこと無く、雲ひとつ無い青空へ向かう。

零と壱の綴れ織。
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