暫定崩壊フォービスム。

そこに空があった。
何故そこに空などがあったのだろう。
続く時間に私は居なくなった。

急ごう。

重要なことは今から始まるのではなくて、
貴方が無為に遣り過ごして来た日に始まっていた。
泣き笑いの貴方は視界がそれほど広くはない。

見たままの豪遊を遠くから眺めたまま、
私は無い物ねだりをいつまで続けるのだろう。

不定形の重石を除ける所業は余りにも行過ぎて、
抵抗を忘れて飛び回る思想は具現化していた。
貴方の目を見張る程の動きを目に焼き付けていた。

そこに空があった。
何も無いからこそ空ではなかったのか。
止まる時間に私は私になった。

霞もう。

零と壱の綴れ織。
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