パブリック猫被り。
前向いて前向いて前向いて前向いて進め? そんなことして足下すくわれませんか? やっぱり下向いて進めたらそれが何よりなんです。 あたしは下向いて立ち尽くしてるだけなんですけどね。 進むなんていつからしていないんでしょう。 まあ忘れるくらい長い間していないわけです。 それでも止まってるわけでもないんですよ。 ここの地面は動くから。 この足を載せたまま上下に動くから。 もちろん上より下に動きやすいんですけどね。 手を伸ばせば?乗り越えれば?強くなれる? 偶然の結果を正論にすりかえていませんか? 背伸びしたって逆効果なんです。 伸ばした手は空を掴んでバランスを崩すだけです。 そのまま自由落下。 見慣れた低地が優しく迎えてくれます。 暗い泥の中浸かりながらたたずむのもいいものでしょう。 |
零と壱の綴れ織。 | ||
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