お盆もすぎ、夜になると涼しい風がそよぎはじめ、早朝には薄物の布団がほしいくらいになりました。
子供たちの夏休みもいよいよ終盤、気づかないうちに秋の虫たちが鳴き始め、物悲しい雰囲気がただよってきます。
中学生くらいの頃、夜十時前にNHKで「銀河テレビ小説」という帯番組をやっていて、この時期になると「夏の故郷」というドラマの中で荒井由美(当時)が歌っていた「晩夏」という主題歌をなつかしく思い出します。
センチメンタルな旋律もいいのですが、空色から水色、茜から紅、藍色から群青、薄暮から紫と、色彩感覚あふれた日没の空の変化の表現が、ほろよいにはこたえられません。
老舗の呉服店の娘に生まれ、多摩美術大学で日本画を専攻したユーミンの面目躍如といったところでしょうか。
こちらは海津の落日。年に数回こんな風に真っ赤に焼けることがあります。
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