2001年03月28日(水) |
ウチの旅館の愛は・・・ |
昨日、全国旅館百選というモノで、第2位に選ばれている旅館さん、G荘へ泊まりに行ってきました。 ハッキシ行って、ちゃんとした旅館に泊まるのは初めてです。 いつも、安いペンションとか選んでたからなぁ。
コネで、一万八千円にしてもらって・・・ や、安い!安いから。 ホントウだったら今春休みだし、三万くらいいくはずでしょう。
同じ所で働く、親友のRといってきました、2人で。
ちなみに、うちの旅館は、3階建て、収容人数は最高で240人くらい、なのかな? 昨日行った所は、10階建て、収容人数は600人くらいです。
規模は、全然G荘の方がデカデカなわけです。
全国でも1,2を争うデカサではないでしょうか。
そして、とても有名です。 できてからリニューアルを経ていますが、30年くらいたっている老舗と言えば老舗なわけです。
ビックリしました。 とてもデカイ。とてもキレイ。 整った施設、数多いアミューズメント。 パブリック。ホントウに、遊園地に来ているみたいな錯覚に陥りました。 素晴らしかった。
夕飯も素晴らしかった。 私達は微妙なコネがあったので旅館から、という形でタラバガニなんかを寄贈で頂きました。
フルーツの寄贈もありました。 そして、帰りには手土産の寄贈もありました。
そして、部屋にかかっている名前、「〜様」というステッカーの字が違っておりました。 それを告げたら、もう1分後にはしっかりとなおったものが貼りかえられていました。
荷物も、フロントから部屋まで持ってくれました。
フロントマンを始め、従業員のミナサマは、背筋がぴしっと伸びていて、 素晴らしかった。
売店も充実していた。
部屋から眺める景色、最高に素晴らしかった。 ステキな音楽が頭の中で流れそうでした。
とにかく、幸せでした。 贅沢だ、と思いました。
私達は、こう言う仕事をしているせいで、施設から、建物の作りから、従業員の動きから、 表情から、コトバから、節々をどうしても見てしまいます。
全国で2位の旅館、ココで勉強せねば、ココはどうなんだろう、 ひとつひとつ見てしまいます。
一日、チェックインからチェックアウトまで、とにかく幸せだったのです。
だけど、私とRが同じように思ったこと。 それは、 お客様の立場になったら、やはり、G荘よりも私達の旅館のほうを選ぶ。ということでした。
そう、私達の旅館(以下T館)よりも、G荘のほうが、 項目で挙げたら素晴らしい所、絶対に勝てない所が数多くあると思います。
それは、施設、建物。規模。
素晴らしかった。
だけど、だけどね、やっぱり一番大切なものが、欠けていました。 それは、人間の心です。
1年間T館で働いてきて、周りの事なんて知らなかったけれど、 G荘に行って、とてもよくわかりました。 私達のT館は、素晴らしい事が。
どこの旅館にも負けないんじゃないか・・・と、本気で思いました。
仲居さん、フロント、クラブ、女将さん、みんなのお客様に対する愛情。 改めてそれを感じ、みんなの顔が思い浮かびました。 みんなをとても愛しく思いました。
裏表のない暖かさ。
必死でお客様を愛しているみんな。 お客様の喜ぶ顔を見たいと、ココロから動く事の出来るみんな。
ウチの旅館にくるお客様は、色んな全国の旅館へ旅してまわっている人がとても多いのです。 その人達が、
「ここはK館(全国で1位の旅館)より、G荘(昨日行ってきた、全国で2位の旅館)より、 スバラシイよ。だから、またきてしまう」
といってくれていたのが、ホントウに分かりました。
そう言ってくれるお客様の心も、暖かいのだと思いました。 きらびやかな施設よりも、数整ったパブリックよりも、 人を求めて、愛を求めて、うちの旅館に何度も足を運んでくれるのですから。
そう、なんだかこの文章ではウマク伝わっていないと思うけれど(ヘタでゴメンナサイ)
うちの旅館には確かに、愛があるのです。 暖かさがあるのです。
いつも一番近くにいてリーダーや女将さんと接している私が、そう思うのです。
さっきからただの自慢ジャン、てかんじで書いていますが、 ホントウなんです。
みなさん、来てみてください。 本当に、来てみてください。
確かな自身を持ってそう、言います。
絶対に、絶対に、是非、見てください。 感じてください。
私達の、愛を。
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