2003年07月11日(金) |
長崎の五島列島(4日目) |
朝方寒気がして目が覚めた。
母がちょうどトイレに起きてきて廊下を歩いていた。
「お母さん、寒い。」
母は私のおでこを触ると慌てた。 「すごい熱だよ。」
朝4時だった。
おばあちゃんも起きあがって氷枕を作ってくれた。 心配そうに私を覗いて、二人で忙しく私のために動いてくれた。
起きあがることもできなかったおばあちゃんが、私が来るということでご飯を作るまで元気になったと言っていた。 起きあがることもできなかったおばあちゃんが、私のために氷枕を作ってくれている。
すまない気持ちでいっぱいだった。
私は一日のほとんど、ずっと横になっていた。
昨日、自転車で往復2時間→展望台登って→学校も一山超えて行くわけだし、疲れたのだろう、無理しすぎだ、とみんなから言われた。 自分でもそう思った。
母と私は、おばあちゃんといっぱい話した。
母の上にはおじいちゃんの連れ子がいて、おばあちゃんは小さい頃から母をいじめていた。 連れ子をかわいがり、我が子をいじめる、そうやっておじいちゃんに好かれようとしていたのかもしれない。 母はおばあちゃんに、子どもの頃のことを話した。 おばあちゃんは「すまなかったね。」と何度も謝った。 母は、自分が虐待されて育ち、同じように私を虐待して育てた。 母は、60年生きていて、やっと癒されたのだ。 おばあちゃんの「すまなかったね。」は、魔法の言葉だ。 言ってくれてありがとう、とおばあちゃんに感謝した。
いっぱい昔のことを話した。
っていじめられた。 おばあちゃんはバナナをみんなにあげて、仲良くしちゃってね、と言った。 おばあちゃんがいなくなると、みんなはサーっといなくなった。 そんな話をした。
「あん子は性格悪かったもんね。」 などとおばあちゃんも言っていた。
いじめられた当時の話を面白おかしく話ながら、たくましく生きている自分も不思議だった。 おばあちゃんもいっぱい笑っていた。
おばあちゃは、私にも「ごめんね。」「ありがとね。」と言っていた。
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