お世話になっている会社の営業さんが、バンドのベースを探していると知り、 私のバンド時代に大変お世話になった(当時スポンサー的立場で支えてくださった)お師匠さんの存在を知らせた。
私がまだバンド一筋で、仕事といえば、イベントコンパニオンとか、そんなことしかやっていない時期に、だ。知人でモデルをやっている子から紹介してもらった。 お師匠さんは自らもバンドマンで、ベースの達人、当時のバンド仲間はお師匠さんがちょろっと弾くだけで絶賛しているほどだった。
お師匠さんは、Macのデザイナーさんで、レコードジャケットのデザイン等を主に仕事としていた。当時の私たちバンドのポスターやステッカー、デモテープのデザインなど、本当にいろいろ協力してくれた。いつか彼のようなドットで仕事ができるデザイナーになりたい、という夢を抱いていた。
今日、営業さんから仕事の電話があり、そのついでに「セッションしましたよ。」と話してくれた。いい人を紹介していただいて、と喜びの声に、こっちまで嬉しくなった。 そしてお師匠さんに喜びのメールを送った。
すぐに携帯に電話があって、お師匠さんもこの出会いを喜んでいる様子がひしひしと伝わってきた。すごくすごく嬉しかった。
1時間くらいしゃべってた。懐かしかった。私の環境はめまぐるしいくらい変わったのに、その時のままのお師匠さんがいた。いまでもお気に入りの若いミュージシャンを応援しているらしい。もっぱら育てることを楽しみとしていたお師匠さんが、自らもまたステージに上がる日が来るのだ。
私といえば、日々忙しく時間に追われてこなし、そんな時は家事には手が回らず、育児もいっぱいいっぱい状態。仕事が落ち着いているときに、手が回らなかった家事をまとめてする、という具合だ。 実母が、 「一緒に住んでいたら食事の支度も掃除も洗濯も、全部やってあげるわよ。あんたは仕事さえしていればいいのにね。」 と言うが、そんなことにでもなったら、夫に申し訳ない。妻が家事をすることは、夫への愛情とさえ思っている人だから。それができなければ愛情が足りないということになってしまう。今でも時々そういうことで夫がキレてしまうというのに、全部母に任せてしまっては、エライことだ。
本来は、クリエイティブな仕事もしたい。とことんこだわってとことん納得のいく仕事がしてみたい。そのためにもいろんなこと勉強をしたい。いつもギリギリのところにいる自分。限られた時間の中で、ひょっしたら出来ないのかもしれない、私の仕事生命これで終わりかもしれない、という恐怖の中での仕事。ひょっとしたら才能さえもないのかもしれないと思う時もある。
もう出会ってから15年近く経つのか。
お互いがお互いのバンドマンとしての技術を上手だと褒めている。 営業さんもただものじゃなかったということだ。
つくづく年のせいにしてちゃ駄目だって感じた。 40代を楽しく生きるために、今できることを頑張らねば。 子どもがひとり立ちしたら、夫ともいろんなところに出かけたいし、 夢のオーロラも見たいしなー。 油絵もやりたいし。 やりたいこといっぱいあるんだよねー。
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