うちの息子は、外づらと内づらとまるで違う。 「ボクね、あのね、それでね。」 「抱っこして!」 「飛行機して!」 甘ったれクンだ。 一歩外へ出て友だちの前だと「ボク」→「俺」になる。 「○○くん」→「お前さ〜」になる。 小1の時に自宅のオートロックにピンポンして 「俺、あっ。。ボク。」 って言い直し、 「ねえ、あんた外では『俺』って言ってるの?」 「言うわけないじゃん。」 ってな感じだったけど。 だんだん化けの皮?がハゲてきた。
TVゲームで敵と戦いながら、 「この、くそおやじ!くそおやじ!くそおやじ! くそおやじ!くそおやじ!くそおやじ!くそおやじーーー!」 「くそおやじ」の連発!!
サイコドクターで、息子が彼女の指輪を取りに戻って焼死し、 生きてる彼女に向かって、 「あれは嘘だったの。本当はあなたが死ねばいい、って思ってた。」 というシーンがある。
うちの息子はそれを見ながら 「いじわるババア!」 と言った。
でも、それは、そういう気持ちになるんじゃないかな、母親として。
その後に、
「でも今は心から言えるわ。 あなたが幸せになることが息子への供養になるの。」 とね。
私はこの言葉で涙でぐしょぐしょになったけど、 夫は「よくこれで泣けるよな。」と言った。
ちなみに夫は「アルジャーノン」で泣いた。 パン屋さんで働いてる人たちがハルに今までバカにしたりいじわるしたことを謝るシーンだった。 そっちの方がよっぽど泣けるってさ。 そんなのちっとも泣けないよ。 だって、自分で悪いことしておいて謝るのは当然じゃん。 夫が泣けるのは、彼自身が、障害者や一風変わった人を怖がる人だってこと。
まあとにかく、息子の言葉遣いはここにきてひどくなる一方だ。
「時計読んで。」
「自分で読めるでしょ?」
「バカかお前は!」
は〜〜〜〜〜?
今、あんた、母親である私に向かって 「バカかお前は!」 って言ったね?
「言ってないよ。 言うわけないじゃん。 バカかお前は。」
「ほら、言ったじゃん。」
「言ってないって、 バカかお前は。」
「ほら、言ってんじゃん!」
「言ってないよ、 バカかお前は、 あ。。。」
「ほら!クセになってるじゃない。 そういうクセやめた方がいいよ。 友達にも言ってるんでしょう。 もう最低ーーー! 『バカかお前は』 『バカかお前は』 『バカかお前は』 そういうお前がバカじゃ。」
「違う!」
「だったら『バカかお前は』なんて言うな。 もうご飯食べなくていいです。 『バカかお前は』なんて言われてご飯作りたくないですから。」
「やだやだーーーー、 バカかお前は。」
「ほらーー、また言った!」
「だって『くそババア』の次には『バカかお前は』だよ!」
「それはママに言っちゃいけないな。 一生言われるぞ。」
>そういう問題かい!
ナイナイ出演の映画で、岡村さんと矢部ちゃんが、 「ボケ」「カス」「アホ」「タコ」と 言葉の最後に必ずつけていた。
「なんやねんボケ」「ボケ言うなアホ」 「アホ言うなタコ」「タコ言うなカス」 みたいな、終わらんっちゅー。
必ず何かが金魚のフン状態にくっついてくる。 まあ、そんな感じ。
子供達も悪気はないんだけど、言っちゃうんだろうな。
その無意識が怖いっちゅーねん。 絶対、嫌われるぞ。
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