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1. Introduction はじめに
私は14年間真光に関わってきましたが、多くの時間をハッピーとは言えない状態で過ごしてきました。私は最終的に真光を退会することができましたが、それは忘れられないくらいの大きな精神的ダメージを受ける経験でした。この組織がそんなにも長い期間にわたって私を操ってきたことに対し、私は混乱し、うろたえ、怒りを感じました。その組織の中にいるとき、私は自分が理性的であり思慮分別のある人間だと思っていましたが、実際には私は色々なレベルでコントロールされ続けていました。私も決して例外ではなかったのです。−私が会って話をしたり手紙などでやりとりしたすべての元信者も、同じように被害を受けてきたのです。真光はどのようにしてこれを成し遂げたのでしょうか?
2000年初頭に真光を離れてから、私は広く書物を読み、この詐欺的組織の本当の歴史、また特にこの組織が無知な人々に対してどのようにマインドコントロールを行っているか、について調べてきました。私は、子供たちがこの組織に10歳から入信できるという点、また、10代の若者や若い大人が危険にさらされている点について、特に問題が大きいと思っています。
スティーブン・ハッサン著の『マインド・コントロールの恐怖(原題:Combatting Cult Mind control)』(浅見定雄訳 恒友出版)という本に出会ったとき、真光がどのようにしてそんなにも巨大な影響を私に与えることができたのかについて、私の目は開かれ理解しました。この記事では、彼の次の著作『Releasing the Bonds: Empowering People to Think for Themselves (呪縛からの解放: 人々を勇気付けて自分で考えるように導く方法』の第2章「Freedom of Mind Press 心理的圧迫の解放 ( http://www.freedomofmind.com/) 」にある、「BITE Mind Control Model(マインドコントロールモデルを噛み砕く)」に沿って、真光におけるマインドコントロールの基礎を指摘します。私は、仲間が集めた文献、私自身の体験、そして他の人々の体験に基づいて、できるだけ公平に、そして正確にこの調査を行いました。
スティーブン・ハッサンはこう書いています。「普通の人は、カルトに対抗するすべをもっていないし、マインドコントロールというものを理解していない。また、カルトグループによって異なる方法でコントロールを行っていることを知らない。どのようなことを問題とすべきか、また、どのような振る舞いに気をつけるべきなのかを知らない。そして自分だけは大丈夫だと思っている。」[Combatting Cult Mind Control, Steven Hassan; pg 42]
「人々は「自分はカルトに引っかからない」と信じている。なぜなら、カルトのマインドコントロールに陥った何百万人もの犠牲者に比べて、自分は強くて善良な人間であると信じたいからである。私たちに必要なことは、自分が強い人間であると信じることではなく、カルトの勧誘者にいとも簡単に操られてしまう自分の弱さを知ることなのである。」[Ibid, pg 44]
「破壊的なカルトグループは、意図的に知性や才能のある人、または成功した人を探し出すので、そういうメンバー自身が新メンバーにとっては説得力があり魅力的な存在になる。実際、新メンバーがそういう誠実で立派なメンバーたちに出会うことが、どんな教義や構造よりも、その組織に入るための大きな原動力になるのである。大きなカルト組織は、その組織の「広告塔」をどのように教育すればよいかを知っている。カルト組織はそのメンバーに組織の最も良い面だけを表面に出すように教育する。メンバーは、組織に対して持つどんな些細な負の感情も押さえ込むように教えられ、いつも笑顔で幸せそうな顔をするように教え込まれる。」[Ibid, pg 41]
以上のような理由から、○○真光に関わる人は誰でもマインドコントロールについて知ることが重要です。疑いようもなく、真光はマインドコントロールのテクニックを使っており、熱心な信者はその犠牲者なのです。真光信者は常に、「いつもニコニコ陽光子(ようこうし)」であれと言われ続けます。私たちは、色々なタイプの人に対してその興味に応じてどのように真光の教えを紹介すればよいかを教わってきました。私たちは常に献身的な信者の模範として振舞うようにと、また、組織をできるだけ多くの人に紹介するのが当然とされてきました。私たちは組織や教え、信者、その他の人々を決して批判しないのが当然とされ、批判することは私たちの深い罪や穢れの証とされ、組織を破壊しようとする邪神の陰謀であるとされてきました。私たちはめったなことでは批判を口にできませんでした。この組織に対して注意しましょう!
経験豊かな催眠術師であるディック・サッフェン氏は次のように言います。「人間の歴史のなかで、「自分は洗脳されているのだ」と洗脳されたり信じたりした人はいません。つまり、洗脳の只中にあって自分が洗脳されていると理解できた人はいないのです。洗脳された人々は、大抵の場合、「私はそのお方から光を与えられたのです」とか、「私はそのお方によって奇跡のように変えられたのです。」と言って、狂ったようにその操縦者を守ろうとします。」 [The Battle for your Mind, Persuasion & Brainwashing Techniques Being Used On The Public Today, Dick Sutphen]
わかりやすいように、スティーブン・ハッサンの本の中にある「BITE Mind Control Model」の論点を引用したものは太字で、私の意見は普通字で、真光の文献からの引用は一段右に寄せて引用符「」をつけ、さらに引用文献を示します。
この破壊的マインドコントロールを理解するために、4つの基本的な章があります。私は順を追ってそれぞれの点について解説していきます。真光によって用いられているコントロールの範囲の広さから、真光が効果的で微妙なマインドコントロールのテクニックを信者に適用していることは明らかなのです。
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