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■ 泣く
「未来」が同じベッドにいるのに、 私は他の男のことを考えて泣いた。 「未来」が抱きしめてくれるのに、 「未来」が傍にいてくれるのに、 私は時々たまらなく不安定になる。 そして、夜、泣き出してしまう。 「どうした?なんかあった?」 「未来」は答えない私をその胸にかき抱いた。 「未来」が私を抱かない日はたびたびある。 二人して着衣で抱き合ったまま眠ることも多い。 手のひらが分厚くて、 肩幅が広くて、 背なんか20センチ以上も高い彼が、 壊れ物みたいに、私を、 大切に、抱く。 それはとても、気持ちが良くて、幸せなこと。 「未来」といると、きっと幸せ。 だけど、私は、とても感傷的になってしまう。
過去の恋愛について、語る必要がある? わたしが壊してしまった家族と、 わたしが傷つけてしまった人のことを。
「未来」といつまで一緒にいられるのだろうか、 そう思うと、不安でたまらない。
2002年11月20日(水)
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