恋のさじかげん
れのん



 恋い焦がれる。

好きになる、
初めから、手に入らないものだったのに、
今だけでいいからって、つきあってみたり。
出会うのが遅かっただけって、いいわけしてみたり。
その程度の気持ちで収まれば良かったのに、
欲しいものを欲しいといえないことを、
今さらながら、辛いと感じたり、
そして、時々は、自分から背中を向けようとしたり。

恋は、二人の気持ちの綱引きなのに、
不倫の綱引きはいつも、自分の本音と建て前の綱引き。
バカな綱引きは、きっと独り相撲のようで、
やっぱりバカみたい。

呪縛が溶けたように、彼を愛しいと思わなくなる日は、
いつ来るのだろうと思う。
ふっと思いきって、気持ちが冷めて、
前を見て、きっと希望があるって信じて、
向かい風にも立ち向かっていけるような、
新しい出会いに心を躍らせるような、
そんな日が、来たら、きっと、幸せだと、
あまりに無謀なことを考えてしまったり。

そして、、、、
そうやってまで、この恋を思いきろうとするほど、
彼に恋いこがれてしまった自分を、
切なく思ったり、、、、、。

2001年12月21日(金)
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