恋のさじかげん
れのん



 待つ

待つのは大嫌い。
電話を待つ、メールを待つ、彼が来るのを待つ、彼が夢から覚めるのを待つ、
問いかけの返事を待つ、終わりを待つ。。。。
私はいつも終わりを見ているのに、終わりを見ようとしているのに、
この関係においても、いつの間にか、待ってしまう。
電話がなくて、メールが来なくて、彼の姿が見えなかったら、
その場で崩れてしまいそうになる。
涙は決して見せないように、一生懸命我慢して。。。
そういう待ち合わせをいつもしていた。
その後行く場所は、ラブホテルだというのに、
彼が来ないことの方が耐えきれなかった。いたたまれなかった。
いつも待たされて、ひどい顔して堪えて、ひどく惨めに感じて、
棄てられたような気持ちで、無意味な自分の存在すら呪った。
待ちたくない。
待つのは、「自分の思いが彼のそれに勝っていることを証明するようなもの」
と自分を戒める。
好きの量で恋愛の勝ち負けなんてないし、
その量を量る升も、勝ち負けの判定をしてくれる人もいないのに。。。
いつも追われていたいのかしら?
いつも好きでいてくれる人じゃないと、嫌だっていうプライド?
、、、本当は、一緒に居てくれる人を私は求めている。
べったり一緒に居るっていう意味じゃなくて、
離れていても、彼の存在を考えるだけで幸せになれるような、
そんな安心感が欲しい。
やっぱり、私は結婚したら精神的に落ち着くタイプなのかもしれない。
家で彼の帰りを「待つ」ことは、楽しみだと思えそうだから。。。

2001年06月27日(水)
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