恋のさじかげん
れのん



 日曜のこと

日曜日の日記には「彼と別れる!」と
追いつめられた末に書いてしまったのだけれど、
その後、というか、夜に、彼はやって来た。
どうやら、朝方の会話で自分が言い過ぎたことを後悔しての事みたい。
「彼は、同じ過ちをくり返したんだ。」そうくり返して、
同じ切なさや、同じやるせなさをもてあます前に、
決別を決めた、私。
でも、今回の彼の対応は早かったといわざるを得ない。
あのまま、なんの連絡もないまま、一日を過ごしてしまっていたら、
別れは確実のものとなったのだけれど、
そうはさせなかったのは、ひとえに彼の努力とも言えるだろう。
だからといって、総てがクリアになったわけじゃない。
私と彼の日々は、彼は気づいてはいないかもしれないし、
気づきたくはないのかもしれないのだけれど、
終わりへと向かってカウントダウンが始まっている。
どうして別れるのか、不倫だからよ。
終息へと向かっているからといって、暗い訳じゃない。
未来がないとしても、今という時間を、私はステキな日々にしたいと思う。
だから、思い出づくりの日々だと、考えている。
きっと、別れるとき、私は泣くのだろうけど、、。

2001年06月20日(水)
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