恋のさじかげん
れのん



 男の人の“目力”

私は、もしかしたら男の人が嫌いなのかもしれない。
嫌いなのに、好きになるよう努力してきたし、錯覚も抱いた。
だからと言って、女の人が恋愛対象として好きだと言うわけではない。
性別にこだわらない・いっしょにいて心地よいと感じる人・偽りのない人が、
今の私には求められている。
先日、ある男の人に告白された。
私は彼のことを、何も知らない。
だから、知っていけば好きになるかもしれないし、友達くらいにならなれるのかもしれない。
でも、そういったことすら、面倒くさいと感じた。
単純に恋愛を失った今だから、懲りているともいえるけれど、
これまでの恋愛においてもそうなんだけど、
私は自分から人を好きになったことっていうのが、ほとんどない。
自分に自信がないからだっていうこと、最近になって分かったのだけれど。。。
その男の人に、今日、たまたま出くわした。
私は時間がなかったから、軽く会釈をしてそのまま分かれたのだけれど、
別れ際の彼の、「捨て犬のような目」に、ちょっと嫌悪を感じた。
どうして男の人は、あんな目をするんだろう。
男の人と言う生き物は、女性の母性本能をくすぐるようにできてる?
いつもならくすぐられてしまう私も、今日はいつになく冷静に見ていた。
「名残惜しそうな目」「すがる目」「好きだと言う目」、、、。
どの目も大して違いはなく、同じ地点から発進しているって思う。
ただ「好きだと訴えかけてくる目」には、強さと輝きがあるって思う。
私はそういう目を持った人に、外国で出会った。
彼の目は、私の心なんてお構いなしで、自分の気持ちだけをストレートに示していた。
国民性の違いかもしれない。でも、私は強い目が好きだ。
強い目は、自分の責任は自分で負う人の目だし、
自信に満ちていて、こちらも邪険にできないし、ましてやごまかしが利かない。
ごまかしたくない気持ちや、邪険にされたくない気持ちをお持ちの方は、
母性本能なんて期待しないで、自分の気持に率直な目をしたほうがよいのでは?

2001年04月14日(土)
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