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■ メモより〜不倫の現実〜
不倫をして良い事なんて一つもなかった。 幸せな思いをしたことなんて、という方が正しいのかな。 不倫をする前は、不倫こそ、見返りを求めない「究極の恋愛」なのかもって 多少思っていた節があったし、そう思っていた方が正当化できて良かった。 不倫は、未来を相手に求めない分、恩着せがましくなくて、 (日本では、男性が女性を養っていくっていう意識、相変わらず残ってるし。) 今という時間を大切に思えて、 お互いを「今しかないもの」として大切に出来るって思ってた。 倫理を犯しても、お互いが強く求め合っているから、不倫という形が成り立つから。 けど、実際は全然違っていたのかもしれない。。<私の場合は 会えるときは、罪悪感。会えない日々は嫉妬と疑念ばかりが頭をもたげてた。 自分で断言するのも何だけど、私はきっと幸せでは無かったということだろう。 倫理を犯していても、愛し、愛されているという実感が有ったなら、 幸せと言えたのかもしれない。どんなに歪曲した感覚だとしても。 私の実際は、愛されていないかもしれないと言う不安と、 その実感のなさから、傷つき、焦り、ただ一人でもがき苦しみ、 そして、ただ一人きりで、疲労してしまっただけだった。 「どうして、この人には分からないんだろう」っていつも思ってた。 私が不倫で苦しんでいるっこと、それは当たり前だとしても、 その原因が、彼の「愛している」というたった一言で消滅してしまうってことを。 私が欲しかったのは、彼のたった一言だった。 それが例え未来を約束するものではなく、単に現状維持の言葉であったとしても、 私は、少しでも彼の手によって、救われたかった。 、、、、、結局、そうは成らなかったのだけれど。。。 辛い恋をすると、人の痛みが分かると言うけれど、 人の痛みなんて分からなくてもいいから、辛い恋は願い下げだなぁって、 不倫が終わってみて、そう思う。 でも、人の痛みが例え少しでも分かるようになったとしたら、 それはとても大きな遺産と言えるのかもしれない。 代償は、大きかったけれど、そのうち、 「そうでもなかった」って思えるぐらい、強くなりたい。
2001年04月03日(火)
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