恋のさじかげん
れのん



 身軽になるということ。

身軽になって、新しい一歩を踏み出したいって思ってた。
そして、新しい一歩なんて、勇気が有れば、踏み出せると思ってた。
けれど、実際はそれほどたやすいことではなかった。
新しい習い事を始めても、女友達と出かけても、
吹っ切れないで居る影を、あたしは背負っている。
後ろ髪を引いているのは、他でもない自分自身なのかもしれない。
彼とは、終わったと言い切ったのはあたし自身なのに、
彼には、未練が無いのだろうか、とか、愛情の有無を確かめたいと思ったり。
自分でも自己嫌悪に陥ってしまうぐらい、あたしには一貫性がない。
「愛」って何だろうと漠然と、でも、一日中命題が回っている。
一言で答えようのない、あまりに広がりの大きい概念を定義づけることを、
難解なことを、あたしは、自分に課そうとしてる。。。
そこから答えが導き出せないうちは、彼からも脱却出来ないって、
本気で信じ込ませようとしてる?ただ、過去にしてしまうのが怖いの?
新しい恋が必要?なのかもしれない。
悩める憂いある表情は、春の曇り空に似合いすぎて、
憂鬱すぎて、ため息ばかりをくり返してしまうばかり。。。

2001年03月01日(木)
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