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■ セックスさせない愛人
求められても、それに答えられないことを、歯がゆく思ったり、 もどかしく思ったり、情けなく思ったり、、、、しなくなった。 求められても、答えないと決めたのは、あたし自身の心。 求めに応じないあたしに戸惑う彼を見る事の、 滑稽さや、面白みを感じてしまうぐらい、あたしは意地悪い。
結婚しない今の彼と、セックスを幾度くり返しても、 何も「確かめ合えない」のと同時に、 本当は、何度セックスしたって、何も変わらないのなら、 今さら、「それを禁止する必要性だってない」ことにも、気づいてる。 それでも、あたしは、彼とセックスすることも、キスすることも拒んでしまう。 彼と、そうなってしまったら、 あたしはまた、汚れてしまうような気がかすめるから。 可愛い恋愛を、外国で経験してしまったあたしは、 今さら、日本でドロドロとして、将来の無い恋愛に、 身を落としたくないって思ってしまう。 意気地なしになったのか、少し賢くなったのか分からないけれど、 ひとつだけ言えるのは、あたしにとってこの不毛な恋愛は、 さっさとお払い箱にしてしまうのが、望ましいと言うこと。 彼は、まだ、理解し得ない。 でも、いずれ彼も分かると思う。 「ヒトの心は変わると言うこと。」そして、 「セックスの出来ないような愛人なんて居なくてもいいと言うこと。」に。
2001年02月24日(土)
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