French Wolf の日記
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2004年05月12日(水) シンクロニシティ


水曜日。

朝早く起きだして仕事に取りかかる。といっても今日は比較的ゆったりとスケジュールを組んであるので、今までの案件の流れについて反省することからはじめた。

朝食もきちんととり、その後小休止の際には『運命を〜』を読破。不思議なことだが、「自分が時空そのものである」という著者の見解にいたく感銘し、開眼した気分である。脱皮したヘビもおそらく似たような気分なのではないだろうか。


ヘビの脱皮といえば、最近読んだ本の中で面白いことが書いてあった。2 人の対話の場面で、女性 A さんと男性 B さんとの会話。うろ覚えなので正確さには欠けるが、だいたいこのような筋だったと記憶している。

 
A:
 
「あなた、ヘビはなぜ何回も脱皮するか知っている? しかも脱皮に失敗すれば死んでしまうのに・・・」。
 
B:
 
「そりゃ、成長のためだろう」。
 
A:
 
「違うのよ。ヘビが命を賭けて脱皮するのは、『次に脱皮したら、足が生えてくる』って信じているからなの」。
 

まったく本筋とは違うが、ヘビは足が生えてくることに期待して、命を賭けてまで脱皮を繰り返す。自分と照らし合わせてしまった・・・。

そうそう、それでとにかく「運命」を少々考えてみて、がらにもなく感慨深くなっていたのだ。そういえば、今日は小鳥のさえずりや、家の前の道路を走る車の音がよく聞こえる。自分の内側だけに囚われすぎていたことを再認識し、今ここに自分がいるという現実を外からも捉えてみる必要があると考えたのだ。

具体的に何をしたというわけではない。ただ、意識しただけで周囲の環境が自分に与える影響をうっすらと感じることができた。オーラなんて大げさなものではないにしても、隣に笑顔の人がいればもちろんプラスのエネルギーがもらえるし、悲しい顔をした人がいればつられてしまう。

宇宙の性質上 (according to the Gospel of St. 森田健)、万物は陰陽に分かれており、つねにバランスは変動している。「常識」では安定が一番、陰陽の例ではプラスマイナス ゼロが最も好ましいと考えられるだろうが、宇宙の大原則として「ゼロ」の状態は「停止」を意味しており、これは何も生じない「無」の状態であり、宇宙、いや時空そのものがこれを避けるようにできているらしい。

並行して読んでいる『会社が本当に〜』や、これまで読んできたビジネス関連の書籍にも「失敗を恐れて何もしない」ことが一番の元凶という考え方がさんざん登場した。成功の反対は失敗ではなく、なにもしないこと、というのも耳にたこができるほど聞いた。そりゃそうだ。失敗は、改善の可能性を意味しており、吸収力と思考能力、想像力などがあれば、今後の糧になることは間違いのない「あたり馬券」なのだから。

時空を支配する森田健氏の考え方と、ビジネスのあり方を論じたさまざまな書籍でのシンクロニシティを感じ、これまた森田氏の考え方に納得した。今日は物理的な仕事ではなく、精神世界 (この際、オカルトでもなんでもよい。要するに心の中での話という意味だ) で充実感がある。

それに便乗して、午前早いうちからプールに出かけた。心の充実を体でも満喫したくなったのだ。滅多に出没することのない時間帯にプールに出かけたため、コーチからは胡乱の眼差しを受け、それでも久しぶりに「きれいにバタフライ」に参加。その後個人練習で 1000m 程度泳ぎ、「はじめて背泳ぎ」と「きれいに平泳ぎ」にも出席した。トータルでは 2500m くらい泳いでいるのではないだろうか?

家に帰りしばらく呼吸を整えていると、仕事があがってきた。納品して一段落。


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