Love Letters
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もうずっと前のことだと思います。
あなたは言っていました。
風俗で女性を選ぶのは
バーで好きなウイスキーを選ぶようなものだと。
それは大人の男の遊びの感覚なのでしょうか。
今あの言葉を思い出して、
あなたにとって女性とはそういうものなのではないかと。
つまり、あなたは好奇心で
飲んだことのないウイスキーを飲みたがるように、
古い女に飽きたら新しい女に興味がわくのかもしれません。
先週末、あなたに会いました。
バーであなたは無造作に携帯を取り出して、
当たり障りのない幾つかの画像を見せてくれました。
私の心はとても穏やかで、
何の警戒心も持ってはいませんでした。
あなたもまた注意を怠ったのです。
一枚の猥褻な画像。
それはただのインターネットから拾ったものだったのに…
不器用なあなたは取り乱したのか、
さらに私を狼狽させる話を始めたのでした。
取り繕うどころか
私の心をもっと掻き乱すような話。
結論。
男には色々いるけれど、
あなたのお酒と女に対する執着心は
私の理解を遥かに超えたもの。
私は彼女だからステディな存在で、
その他不特定多数に対する好奇心とは別物。
つまりは母親のように絶対的な存在なのでしょう。
「君は俺にとってかけがえのない存在。」
あなたにもそう言われたし、頭では理解出来るのです。
でも、心と身体が言うことをきかないのです。
私に安らぎなんて感じないで。
退屈と同義語の寛ぎなんて求めないで。
女として見つめられたいのです。
いつだって求められていたいのです。
そうでないと、
自分が全く価値のない存在のように思えてしまうから。
私から目を反らさないで。
そう泣きながら叫んでる心と身体。
こんな心と身体、
どこかに捨ててしまいたいです。
一度も具体的な浮気などされたこともないのに、
浮気心を持たれるだけでも狂いそうになります。
私のこの負のエネルギーの源はどこにあるのでしょう。
いっそのこと別れられたらいいのに。
あなたが一番愛しているのは私。
それを確信できる今のうちに。
0574 W.S.R
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小夜子
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