■暴挙に出る女子学生/専門に走る前に基礎固めを■
本日、意味論(semantics)の授業が1コマのみ。
授業開始と同時に、春学期の最終課題が提示された。内容は、3つのネタについて調べ、考察するというもので、まあ至って普通の課題ですわな。この頃、プリント類が部屋中に散乱し、もらったプリントが行方不明になる危険性があるため、メモとしてここに課題を記すことにします。(分かってくれる人は、あまりいないと思われるので、コソッと書いております。)
1. 示差的特徴に対し、<スカートをはく>等といったものは、「非示差的な」特徴と言われる。示差的特徴について説明した上で、上記のことについて考察せよ。
2. 機能文法による同義性の概念を用いて、実際にテクスト(注:教科書ではない)を抽出し、同義関係について考察せよ。
3. horse−neigh の関係で見られる選択制限について説明した上で、この関係にある組み合わせを、いくつかの動詞について挙げよ。
と、これらの課題について、先生が内容説明を終えたところで、ある女子学生が「はぁ〜〜」と、ものすごいため息をつきやがった。先生は、「異議があるならどうぞ」とクールに対処し、結果として、3問から2問を選択して答える形式となった。結果がどうあれ、まともな異議も唱えず、場の空気も読めずに暴挙に出たその彼女には、憤りを感じざるを得ない。たった3問ぐらいでため息つくんじゃない、まったく。
で、本日の授業内容なんだが、意味論からすっかり離れてしまって、生成文法の内容が中心に。以前の日記にも書いたが、認知的アプローチ(ことばの意味とか機能を考える)をするものを学ぶ際には、どうしても統語的アプローチ(文法や用法を考える)を学ばなくてはいけないことを、この授業でも再度痛感する次第であります。夏休み中には、統語論の入門的なものを読み返す必要がありまくりです。院試も視野に入れると、英文のものも大量に読まなくては…ということで、アマゾンで文献を選定中。
定期的に徹夜をせねばならん時期になってきました…。
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