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2001年04月19日(木)
■まだ伝統と呼ぶにはねぇ…■

 今日は、1コマ目がSpeaking。Role Playってことで、二人一組になり、兄弟を演じることになった。で、先生が、「口論を始めろ!」と言い出し、兄弟ゲンカをすることになった。ケンカらしくするために、ここでは書けないような俗語もバンバン使うように先生に指示された。合ってるのか合ってないのか不確かな英語だが、大声でやりとりしたこともあって、ちょっとテンションが上がった。

 2コマ目、「現代日本社会と伝統文化」っていう授業。今日のテーマは「日本人と桜」。桜は、今では"美的鑑賞物"として捉えられてることが多いが、昔は、"自然現象の予兆"として見られていたそうな。ちなみに、奈良時代に中国文化(=漢才(カラザエって読むんだって)が入ってきて、その影響で日本で「花は美しい」と見る文化ができたらしい。

 それから、サクラの語源だが、2つの和語から成っていて、「サ」は「穀霊」っていう精霊のことで、「クラ」は「坐」っていう神の依代(=要は座る所)のことだそうで、二つあわせて、「神のよりどころ」ってことなんだってさ。つまりは、「桜は神聖な木だ」ってことなんやね。

 で、その頃は、桜が長く咲いていればいるほど、秋の収穫は豊作だって占ってたらしい。ってことは、昔の人にとっては「桜は散られちゃ困る」もので、今のように、「散るのがイイ」なんて発想はなかったんだって。じゃ、いつからそんな発想が出てきたかっていうと、どうも誰かが一休和尚の「花は桜木 人は武士」の部分だけを抜き取って「散るのは潔いことだ」と勝手に意味を加えてらしい。

 んで、150・160年前にソメイヨシノっていう、パッと咲いてパッと散るという新種の木ができて、その発想が学校の教育に溶け込んでいったことに始まると考えられてるそうな。そういう点では、桜が伝統ある木と呼べるほど長い歴史は持ってなかったんやね。

 この日記、講義の復習に活用できそうやな…。


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