Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEX|past|will
2014年08月11日(月) |
ジブリ映画『思い出のマーニー』 |
ディスったりしたら、こちらが傷付くんだ、だから暴れるんだ、と、祖父は言う。
Fine On The Outside / プリシラ・アーン スタジオジブリ映画『思い出のマーニー』主題歌 ■
ジブリアニメ『思い出のマーニー』、観たよ。
北海道の夏の駅のホームの色彩が見事に描かれていたのに、とても感動。
なんか手ごたえのない展開だなあ、と、観ていたけれど、ラストの10分で涙が止まらなくなった。
いやあ、泣く、なんて、そうそうない、と言いながらいつも寅さんで泣くくらいだが。
なにかがわかって、どこかにスイッチがはいって、思い出すのは。
砂川で生まれて、父親の転勤で6さいから14さいまで函館に住んだ。夏休みと冬休みは両親の故郷でもある砂川に帰省した。父親の実家でも母親の実家でも、集まって宴会をした。アニメ『サマー・ウォーズ』みたい。砂川はあこがれと郷愁の街だった。
帰省が終わると、特急列車が停まる滝川へ行ってボックスの指定席に座る。
列車が発車して、朝の砂川の街をスピードをあげて通り過ぎてゆく。
母親の実家が函館本線の線路から見える。
祖父を中心に一族が十数人、記念撮影のように並んでいて、大きく列車に向かって手を振っている。ほんのコンマ数秒通り過ぎて、夏が終わる。
その光景を眺めていた両親も、その光景を構成していた親族たちの一部も、50年ちかく経ってしまうと、光景の粒子になっていた。
|