Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2014年04月13日(日) |
野島稔を聴きに横須賀芸術劇場へ |
横須賀へ。70kmくらい。ここから熊谷くらいか。
エクスワイフが浅草においでとメール。横須賀にコンサート聴きにでかけるから無理。失業中なのになんでそんなお金があるの。2ヶ月前にチケット買ってたんだよー。1800円健康食食べ放題をごちしたろうと思ったのに!
はじめての横須賀芸術劇場へ。何年も聴きたいと思い続けていた野島稔のピアノを聴くのだ。 16時半開演。平和台から特急に乗ると横浜まで47分。横浜から汐入まで30分。すごいアクセスの良さ。 代官山、大倉山、白楽、横浜。思い出も過ぎ去る。
■指揮 広上淳一 ■ピアノ 野島 稔 神谷郁代 迫 昭嘉 野平一郎 若林 顕 ■管弦楽 東京交響楽団 ■曲目 ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 op.15 ピアノ:迫 昭嘉 第2番 変ロ長調 op.19 ピアノ:若林 顕 第3番 ハ短調 op.37 ピアノ:神谷郁代 第4番 ト長調 op.58 ピアノ:野平一郎 第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」 ピアノ:野島 稔
あれれ?ベートーヴェンのピアノ協奏曲を全部演るの?野島稔はラストだけなの?
開演は16時30分、終演は20時25分だった。2回の休憩をはさんで3時間半、ピアノ協奏曲ばかり聴いた。こんなに振る指揮者と鳴らすオケのほうがお疲れさん状態だろ。 いやあ、登場順にピアニストの腕が上がっていく。楽曲の完成度の上昇とリンクしているだけかな。ピアニスト、5にんともたいしたものだ。横須賀音楽祭の審査員勢揃い、志高いな。いや、神谷郁代も野平一郎も神懸かったピアニシモと表現力で唸らせる、大拍手、ブラボーの嵐。 野平一郎ってこんなにフレキシブルで上手いのか。CD何枚か聴いて切っていたんだけど。
そして野島稔。
神だった。
神のピアニシモだ。フレッド・ハーシュの官能とは違う。シフもピリスもヴィルサラーゼも彼らは彼ら。いったい野島稔とは何者なのだ。
野島稔は故郷の横須賀で「野島稔よこすかピアノコンクール」を2006年から開催している。東京音楽大学学長でもある。見るからに重役スーツを着ててCEOとか会長の風格だけど、なんなんだあの指のしなやかさと正しさは。通勤快速と新幹線の違いみたいだ。それに、あの神のピアニシモ。
もっと録音とリサイタルを世界に遺さなくていいのか!
これを聴いてしまったら、他のピアニストはしばらく立ち上がれないな。世界でもこんなピアニストは居ないんだろう。三つ星の日本料理料亭の価値がわかった食通のような気分になる。無職だが。
お。長男みみまん24の誕生日だった。おまえが生まれたときのおかあちゃんのおっぱいはこんなかんじだったな。ミシェルドネダわかったかね、ルシオカペーセわかってねえだろ、ジェラルドクリーヴァー知らないのか、まだまだ父親を乗り越えられないなあ。
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