Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2014年04月14日(月) |
世界最高峰のテノール、イアン・ボストリッジを聴きに |
わがおもう 港も近く なりにけり ふくや 追手の かぜの まにまに (こないだのおみくじ)
世界最高峰のテノール、イアン・ボストリッジを聴きにトッパン・ホール(江戸川橋)へ。 ほー。なるほど、グラミー12回ノミネート、大英帝国勲章までいただいている青年。え?49歳なの!184cmくらいの長身スレンダーハンサム、「クラシック界のデヴィッド・ボウイ」見た目そうかも。
テノールの歌曲リサイタルなんて聴いたことないから、比較しようがないんだけど、感情を込める制御と響き終わりの解像度を学習するように聴取する。
5年前の藤村美穂子ソプラノの衝撃はないかな。ごめんね、イアン。
ニセコロッシ・コンサート・ツアー vol.12 藤村実穂子リーダー・アーベント 「後方に一列、ずらりと並んだ美しいおばさまたちの観客、そのオーラからオペラ歌手だとおれは直感したが、そのおばさんたち、みな顔面蒼白となって無口になっているのであった。藤村実穂子の凱旋公演は、わが国のオペラ歌手たちにとって黒船のようであったか。」 ■
でもさ。勲章までいただいているテノールに、CDサイン会させる日本のコンサート会場、レコード会社さん、もういいかげん止めてほしいと思います。AKBじゃないんだから。こんなところにも演奏中の静寂に飴玉のセロファンぱりぱり音たてる婆さんが居るし!ケータイの注意だけじゃなく、セロファンぱりぱり注意アナウンスも必要な日本人だよ。そして明らかにボストリッチの歌唱に対してノリがいまいち、型どおりのアンコール2回な気分。ボストリッチ、ブラボーだよ。
話は飛ぶけど、クラシック公演は定年後の団塊世代とゼネコンの献金で成り立っているのが寂しいのさ。若い音楽学生はたくさん居るはずなのに。数えるほどしか若い聴衆は居ない。音楽学生もその親も貧困なんさ。利子つき奨学金。それで運営団体も教育機関もきっと日本的なのかな。
学生千円!という三善晃作品公演がある、これはえらい。失業者も千円にしてくれよ。
記事“尾高忠明に訊く『三善晃/オーケストラのためのノエシス』をめぐって” ■ 「あれを内に秘めて喋ったのです」「忠ちゃんのことを考えて書いたんですよ」 “チューちゃん”と呼ばれていたのかな。若い海辺の写真がいいなあ。
尾高忠明『三善晃/オーケストラのためのノエシス』
第85回東京オペラシティ定期シリーズ 4月17日(木) 19:00開演 会場:東京オペラシティ コンサートホール
第846回オーチャード定期演奏会 4月20日(日) 15:00開演 会場:Bunkamuraオーチャードホール
これはタケミツとクセナキスの画像。 だめだ、見てるだけで二人のサウンドが混じって聴こえてくる!笑
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