Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEX|past|will
2014年04月08日(火) |
老婆心ながらフレッド・ハーシュ・トリオ明日観に行ってください |
明日4月8日、フレッド・ハーシュ・トリオ@コットンクラブ来日公演最終日。ピアノに関心あるひと必聴だ。
このひとのピアノは今、世界最高峰にある。トリオやソロのヴィレッジヴァンガードライブ盤でグラミー賞をものにしているジャズ・ピアニストだけど、ジャズ・ピアニストの枠は超えてる。死の淵から帰還した天使の指。音楽の神さまは、ハーシュを地上に遣わしている。もうブラッド・メルドーの先生だと紹介する必要はない知名度、だいたいメルドーは現代的ロックフレイバで師を変奏させたことは明白になっている。
その軽やかさ、音の芯の強度、粒立ち、そして武道家ならわかると思うけれど瞬時瞬時の可変性の自由度の高さ、「すべての音がイクラの粒だ!」おれの名言、それにこのピアノの音そのもの!魅惑の引力はピリス級。この音だけでごはん何杯もいける。
福島恵一さんがアンドラーシュ・シフについて「即興的瞬間」と指したものと同質の高み。■
ファーストセットではロンリーウーマン〜ナーディスとリレーした素晴らしいセットだったという。ぼくが聴いたセカンドではそれは演らなかったけれど、現在のハーシュの到達と好調は最近の名盤群よりもさらに高みにある、それは唖然とするばかりだ。
つうか、やはり録音では録れないのだ。このピアノの音。音。音。
イクラの粒だとか、ピリスでもないしとか、可変性の自由度とか口走ってしどろもどろになっていたけれど、キュートすぎるリボンちゃんが「こういうピアノは世界的にみてもあとは渋谷毅しか居ないと思う」と発言、ま、まさに!それだ。
ベースのジョン・エイベアの的確で音楽を感覚的浮遊に加速させる、いわゆるジャズ文法に安寧としない(堕ちない)知性はトーマス・モーガン級のものがある。
写真はジャズ界の王後藤雅洋師「小学館のJAZZ100年■絶好調」とコットンクラブにて。
第1回タダマスにご長男の結婚式前日にもかかわらず駆けつけてくれた後藤さん、以来2年ぶり。おじいちゃんになったとお孫さんの写メを見せてくれました。ぼくもじきおじいちゃんになりますよお。
おいらは昨日リスナー王を名乗った。つまり今日はふたりの王なのだ。
たださんはECMファンクラブの20代からいーぐるに出入りしていたんだよな。ロヴァの耳5■も思い出す。「ジャズ耳」についてはこの日記参照■。後藤さん、付録■読んでくれていた。話していたのはアートと芸能のふたつの側面について。
|