Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年04月29日(月) タダマス9のふたつのトピック





おおー、すごい写真だなー。これぞジャズ史の一断面だ。

休憩でカフェオレたのんでタバコ吸ってかえってきたらLCC談義がすでに始まっていたのだった。LCCはメソッドではなくてコンセプトだと聞いてるのに山下邦彦はどうなのときいてみたり、LLC耳に合致するのはクリススピードとハルヴァーソンだろ!と決めつけたり、わたしはこの日も見事な暴投ぶりを発揮していたばかりだった。たはは。

タダマス9のトピックについて、原田正夫さん(月光茶房店主)が2点FaceBookに投稿されている。以下、それを備忘コピペですー






日曜日 (28日) に喫茶茶会記の『益子博之/多田雅範 四谷音盤茶会 vol.9』でかかった Benoȋt Delbedq and Fred Hersch Double Trio "Fun House" (Songlines Recordings) が忘れられない。
二つのピアノ・トリオが同時進行で演奏する。二つのピアノ・トリオは楕円の二つの中心を成していて、さらにひとつの「中心」にはピアノとベースとドラムスの三つの「点」がある。三つの「点」を持つ二つの「中心」……そのひとつの「点」であるデルベックのプリペアドなピアノの打音に耳が最初にいくけれど、六つの点は六つの音の進行として確かにあるのに、にじみ合うように区別がつかなくなる……つまりどの「点」にも耳がフォーカスできなくなり、多焦点から無焦点に推移してオールオーヴァーな音のありようとなって時間が進む。
この日の最初のハイライトだったように思います。
スゴいもん、聴いちゃった。



『益子博之/多田雅範 四谷音盤茶会 vol.9』での二つ目のハイライトが、ゲストの藤原大輔さん (写真左) が、前半が終わって休憩時間中にホストの益子さん (写真右) との雑談から始まってしまった25分ほどの、リディアン・クロマチック・コンセプト (以下 LCC) に関する「講話」だったと思う (藤原さんは LCC のインストラクターでもある)。
ジョージ・ラッセル (George Russell) が提唱したLCC (Lydian Chromatic Concept) はその名が示すようにコンセプトであってメソッドではないという。バークリー・メソッドのように方法論ではないので、メソッドとして取り扱うところに誤解や誤謬が生じてしまうという話に目から鱗が落ちる思いがした。
自分自身は音楽理論に関しては無知に等しいから LCC に関しては尚更であるけれど、この日の藤原さんの素人にもわかりやすい話の中で、LCC が認識論やあるいは世界観に繋がる内容であることが理解できた。これは相当興味深い話で、いち音楽の話にとどまらない事でもあることに、ちょっと興奮して身を乗り出してしまった。アートや哲学の話とも密接に繋がる内容でもあるからです。

藤原さんの LCC に関しての「講話」には「続き」がありました。
6月9日 (日) 15:00〜 に荻窪ベルベットサンで、音楽理論に通じていないリスナーや素人にわかるように LCC についてレクチャーをされるとの事。
日曜日でもあることだし、ぜひ参加したいと思ってます。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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