Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年04月30日(火) |
藤原氏、セブン、エース。(タダマス9写真) |
いい写真だなあ。リディアンクロマティックコンセプトインストラクター藤原、アイスラッガー装備し忘れのセブン、エース。撮影ゾフィー兄さん。マンとジャックは地球で戦闘中。タロウは隣室で営業中。
しかし、四谷音盤茶会、ねた切れやマンネリになることなく、がぜん驚きの現代ジャズ新譜がこれでもかと登場してくるものだ。益子博之のセレクトと構成によって、でしか、現代ジャズの潮流は聴こえてこないのではないか?おれはアルフレッド・ライオン、マンフレート・アイヒャー、ステファン・ウインターのアンテナの継承にジャズ史を視るが、益子は毎年NYへ定点観測を続けて、また随時ミュージシャンやメディアの発信に注意を払い、精選した新譜を3ヶ月で4・50枚を狩猟し、そこからさらに10曲を絞り込んで四谷音盤茶会を問うてくる。それに週に2・3本はコンスタントに首都圏のライブに通い日本のシーンの発火点をリサーチしている。それで花粉症だの体調が悪いと言いながら本業はしっかりとこなしているのだから、相棒のおれは一体何をしているのか。
ということを書くつもりではなかった。
昨日の原田さんのFB投稿にやりとり。備忘。 ”二つのピアノ・トリオが同時進行で演奏する。二つのピアノ・トリオは楕円の二つの中心を成していて、さらにひとつの「中心」にはピアノとベースとドラムスの三つの「点」がある。三つの「点」を持つ二つの「中心」……そのひとつの「点」であるデルベックのプリペアドなピアノの打音に耳が最初にいくけれど、六つの点は六つの音の進行として確かにあるのに、にじみ合うように区別がつかなくなる……つまりどの「点」にも耳がフォーカスできなくなり、多焦点から無焦点に推移してオールオーヴァーな音のありようとなって時間が進む。”
多「うわ、すごい指摘読んでしまいました!まさにそういう演奏でした。ありがとうございます!」 原「先ほどEメールを送信しましたけれど、そこにも書きましたが、上に書いたこと、益子さんも感じていたようです。音盤茶会の本編で言及し忘れたと終演後に言われてました。」 多「天才は天才を知るのだー、としか言えないでいた自分ですう」 原「デルベックとハーシュのことですね。多田さんが話したハーシュへのメール・インタヴューの話も興味深いものでした。 ところで、このCDの録音の時、ミュージシャンは自分が属するトリオの他のメンバーの音を聴いて反応しつつも、もう一つのトリオの三人の音も聴いていたわけですよね。ハーシュのトリオのベーシストは、デルベックの音や、デルベック・トリオのベースやドラムスにも反応することもあったのかなぁと。6人が皆そんなことになっていたのかしらと。ついそんなことも考えてしまうのでした。」 多「この演奏にヒントがありますでしょうか??? ■」 原「をを〜。こんな映像が!ビンゴォ〜ナイス〜スーパー……二つのトリオがはっきり分かれているんじゃないんだね。二つのピアノと二つのベースと二つのドラムスのための……と言ったほうが正しいのかも。ダブル・トリオは正しいけれど、ダブル・トリオすなわちトリオが二つと (スピーカーも右と左に分かれて再生されるし) 認識してしまうといけないなぁと思いました。三回も見ちゃった。やはり皆、全てを聴いているよね、ちゃんと。当たり前か(笑)。」 益「ステレオフォニック上では割と明確に分かれて録音されているんですけど、ブースの仕切りもなかったんですね。」 多「最初聴いたとき、ダブルピアノトリオ、意味はそうだけど、どう聴いたらいいんだあ!という驚きはあったので、その驚きをわたしは詰めるべきでした。「うん、デルベックの思考だな、仕切りだな、デルベックのレーベルだし、ハーシュが惚れたんだな」と、音を聴くことから離れてしまっていたのでした。反省。」
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