Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2012年09月22日(土) |
スティーブ・キューン「ウィステリア」 |
スティーブ・キューンのECM新譜「ウィステリア」国内盤、文京区小石川図書館で予約がまわってきた。久々のECMなのだから、もしかして美の毒に痺れるような一撃になっているのではないかと、怖れていたが。
へえええ、アイヒャーは、このような極上のカクテルピアノの醸成を許したりするようになったんだー!という、おどろき。スワロウの電気ベース音色がじつにいい感じで異化効果を設定しており、新鮮さを漂わしている。これはこれで大いにアリだろう。かつてのECMファンは昔の姿の延長ばかり期待するからなんだけど、さ。しばらくヴィーナスレーベルでゼニにまみれていたのも、それはそれで幸せだったのだから咎めませんよ聴かないだけで。
いやあ、スティーブ・キューンは彼なりの歩みの末の現在で、年季の入った軽やかさで堪能させる。いいおじいちゃんになったねえ。
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