Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2010年11月19日(金) 大野松雄さんのドキュメンタリー映画『アトムの足音が聞こえる』

鉄腕アトムの音響を発明した大野松雄さん
のドキュメンタリー映画『アトムの足音が聞こえる』の試写会に出かける。

本人の発言や関係者の証言を中心に、大野さんの制作や生活を輪郭づけてゆく。

観ていて、その、想像すること、と、映像、発言、証言とのジャンプする距離がいい。観るものを旅に連れ出すといえるかもしれない。

東京から失踪して、地方の障害者施設のスタッフになって演劇の音響やドキュメンタリーを手がけている、その空白とか。

NHKの番組みたいに”ひとと人生”をナレーションで劇的に構成していゆくものとは対極をなす手法の作品であるけれども、
そもそもそんなわかりやすい人生なんてあるわけもない。

鉄腕アトムが人間だったら、大野さんのような人生を歩んだ、とか、そのようにピュアにしか生きられないだろう、とか。

そんなことを考えた。そして、少し嫉妬したし、自分のなかの大野さんに気付いて?または導入して?歩き始めている自分に気付く。

試写会を終えて、ディスクユニオン新宿店でウイリアム・パーカー作品を3枚捕獲し、浅草へ向かい、長女とごはんをたべて蛇骨湯に行く。アトムの音を作ったひとがね。アニメオタクの長女は、いろいろ想像をふくらませていたようだった。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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