Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年07月23日(水) |
3月に来日する予定だったネグリが法務省により入国が阻止されたこと |
息子がUFOをみたという。緑色の巨大な火の玉的な何か、か。
おれは99年秋の夕刻に所沢から狭山に抜ける道を時速60キロで走りながら中空を同じ速さで黒い土星型が併走しているのを見た。 あわてもドキドキもせず、なんか夢ん中みたいに見るときは見るものなんだなと考えただけだった。その日の勤務でも同僚の誰にも話したりしなかった、あえて話さなかったわけでもなかったし、UFOという話題がいままでなかったせいもあって、そういえば、と、いま思い出した。
ネグり=ハートの『ディオニュソスの労働 国家形態批判』(人文書院)は4月30日に刊行されており、 訳者の酒井隆史がそのあとがきで、3月に来日する予定だったネグリが法務省により入国が阻止されたことと、ネグリからのメッセージを記している。こういう事態自体は、やはり知られなければならないことなので、ここで書けば10人は読む。
7月のG8洞爺湖サミット対策であろうことは容易に想像できる。その程度の過敏反応をするあたりに我が国の小ささをおいらはみる。 そういえば北海道自衛隊は旅客機を撃ち落す訓練までしていた。とうぜんするわな。 札幌市内を反グローバリズムでデモ行進していた騒がしい人たちがいた。とうきびを食べる夏の大通り公園にくんなよなー。
おれはぜんぜんそのデモに説得力を感じない。硬直した、ものしか感じない。 「反戦・反差別・反農薬・反核 自給・自立・共生・共働」というお題目にも、おれには「労働は自由への道」と同じものしか感じない。 組織化されたものは色のわるい暴行しか行なわないようにできている。
みんな旗を降ろせよ。だいたいコトバでできたもの、は、だめだろ。5歳児以降はだめだろ。
まず演説するやつ、だめだろ。話すやつ、だめだろ。書くやつ、だめだろ。
おっぱいがふくらんでてほほえむひとしかせかいにはいらないだろ。
音の原初的なイメージはたとえばアイラーのスピリチュアルユニティの、 凶暴と聖、生命と亡霊、祝祭と退屈、屠殺と慈しみ、ダンスと地蔵、ピータンとえんがわ、フリテンと全勝優勝。 ・・・それがネグリが書いた「労働は、生きている造形的な焔」「本書の狙いは悦びの実践(プラクシス)の提起にある。」 と、親和性が高いものであることだ。
「焔」というのはいい。
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