Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2006年10月24日(火)







ひるに向かってどんどんいい天気になってきた。
平和台には青空がひろがって、駅前のシャノアールの店内は暗くなり。

オーネット・コールマンの『Sound Grammar』という新作が出ている。
オーネットについては、パリコンサート(トリオ・レコードで2枚組LPで出たあと未CD化だぞ!)、ヴァージンビューティ、インオールランゲージズ、ダンシングインユアヘッド、ゴールデンサークル、ソープサッズがあればいいと思うので、マストアイテムにはならないと思いました。

Tiny Voices / Joe Henry
Sound Grammar / Ornette Coleman
"mu" first part "mu" second part / Don Cherry
長い夢 / YUKI
Beyond The Missouri Sky (Short Stories) / Charlie Haden & Pat Metheny
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・シ・シ・ド・ル・ミ / 宍戸留美
Metheny Mehldau
Charlie Parker at Jirayr Zorthian's Ranch, July 14 1952 / Charlie Parker
コロムビア至宝シリーズ SP盤編 豊竹山城少掾
Nan Madol / Edward Vesala
箒星 / Mr. Children 

ヴェサラのナンマドールをしばらくぶりに聴く。
意味も無くやみくもに衝撃を受けて感動していた20年前がよみがえる。
クラシックはヨーロッパの民族音楽だという見識の枠組みが耳にしみて以降にECMを聴くことは実際には辛くなってきている。常なる耳の脱構築機能を駆使しなければ、ニーチェがキリスト教こそ狂気のシステムだと呪った罠から逃れることはむずかしいのではないか。
ヴェサラの引用のパッチワークが見えてしまっても!
「教えない 知りすぎているから教えない 口に出すと悲しみは その悲しみを生むだろう」
だからヴェサラにありがとう、さようならを言うんだ。
ほんとに愛していたんだよ。
「知りたい それでもまだまだ知りたい 積まれた退屈をこえて その退屈をこえて」

たとえばぼくがこの音楽を記述する。だれかがこの音楽を記述する。たくさんのひとが記述する。どの記述も音楽をつかまえているわけじゃない。だけど、そのそれぞれの記述の示す方向の総体から立ち現れる、目に見えない光のようなものが、実際のその音楽だろう。
ラカンの心理学を著した新宮一成が黄金数として呈示して見せた「わたし」の図式に似ている。
そしてそれは刻々と変化する。

「でもね ぼくらは未来の担い手 ひとのかたちしたひかり」

だからひるまずにストレートに投げかけるんだ。ぼくの耳に起こった感動はなんぴとも否定するものでも変わるものでもない。
だけど、感動できなくなったらそのように記述を変更する倫理が必要になってくる。
老いるってすてきだ。
だっておれもうおじいちゃんなんだもー、って、毎日こればっか(笑)

「心配事ばっか見つけないで あわてないで探してこ
いつか必ずかなうって決めこんで 路頭に迷った祈り」 箒星 / Mr. Children 


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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