Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2006年07月31日(月) |
下河辺美知子著『トラウマの声を聞く 共同体の記憶と歴史の未来』(みすず書房) |
昨年の高野山参詣。
偶然にアメイジング・グレイスを弾いていたのだろうか。ぼくは45さいになった。 「恋もキスもセクシーも 少し待って きみとぼくは そして DOWN DOWN DOWN そう思うだろう?」 Hくんから借りたヘビメタのチャリティCDのケースに一緒に入っていた誰かの個人的な編集CDRでパット・メセニーの曲に出会った。 「魔法のことば 二人だけにはわかる 夢見るとか そんな暇もないこの頃 思い出して おかしくてうれしくて また会えるよ 約束しなくても」
トラウマの記憶はわれわれを出来事の起きたその瞬間に立ちもどることを要求し続ける。(下河辺美知子)
下河辺美知子著『トラウマの声を聞く 共同体の記憶と歴史の未来』(みすず書房)を読んでいました。
敗戦当時12才だった日本は、東京大空襲、広島・長崎、というオトナのクールな視線で下されたジェノサイドを、21世紀になって大人になっても議論に乗せられない。
晩年のフロイトが死の淵で禁書覚悟で書いた『モーセと一神教』。ユダヤ教、ユダヤ人。 エジプト人だったモーセを虐殺したユダヤ民族としてのトラウマ構造の類似。
キリスト教。キリスト教というのは宗教の名ではなく、ヨーロッパやアメリカを動かしている、いや、ヨーロッパやアメリカそのものと言っていい、ひとつの人格。日本がアメリカの属州である、というより、すでにその人格の一部。
普段の生活の中で、理路、とか、約束(契約)、とか、フェアープレイとか、最大利益とか、リスクとか、考えとか、コンセプトとか、戦略だとか、合理的な説明とか、言うときに。すでにその人格が備わってしまっている自分だったりする。
したがって、こうして納豆としいたけのだしのみそ汁とかつおのたたきとなすときゅうりの漬物を食べるときに、 こんな考えかたしかできないぼくは、昔の日本人が味わっていた本来の味を味わえていない、という、のか。
え。養老天命反転地■に行くのか?まじで?この暑いのに? 夏は海だろ、海水浴だろ。
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