Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEXpastwill


2005年12月15日(木) 音楽サイトmusicircusで、スティーブ・レイク氏執筆の「ECM New Series の歩み」連載がスタート

音楽サイトmusicircus で、スティーブ・レイク氏執筆の「ECM New Series の歩み」連載がスタートした。

『クラシック音楽の録音現場においてのみ費やされるような種類の細かな配慮が、ECMにおいてはジャズを録音する際にも発揮され、そのことによって、新しい形式感覚がもたらされたのです』
『アイヒャーは「New Series」を立ち上げるに際し、今度は逆に、インプロヴィゼーションに特有な「柔軟性」や「自発性の意識」といったものをクラシックの演奏・録音に取り入れようと試みました』

アルヴォ・ペルト『タブラ・ラサ』から20ねん経ったのか。
ECMファンクラブ時代に、しあくくんが西ドイツECM本社をアポなしで訪ね、日本のファンとして総帥マンフレット・アイヒャーと会談をしてきた(あまたのミュージシャンが門前払いされる中にあって例外的な歓迎だったと思われる)という快挙があり、凱旋セレモニー、といってもしあくくんのアパートに6にんほどが集まっただけだけど、で、披露された驚くべき紙質のLP『タブラ・ラサ』、これがこの作品のみならずニューシリーズ作品の日本初上陸であった、を、しあくくんのアパートのステレオで鳴ったあの瞬間の沈黙。

ゆうべのできごとのようです。

音楽にしても恋にしてもこうした永遠の瞬間にめぐりあうことが人生の歓びなのでしょうか。むしゃのこうじさねあつ。

アルヴォペルトが評価されるのに日本のジャーナリズムでは2ねんほどかかった。
朝日新聞の視聴室で吉田秀和さんがこの『タブラ・ラサ』と取り上げるのは早かったように記憶している。さすがに慧眼なじじいだ。



音楽サイトmusicircusにロヴァ耳アワード2005を発表することにしました。忙中作文中。
Jazz Tokyoの年間ベスト企画では国内と海外のそれぞれ1作品を挙げて、読者に「これも聴いてくださいー!」と提議する気持ちでしたが。

musicircusにもまた何がしらの態度と矜持をもって掲げるのだと思いますが、同時に、素朴な「わたしのベスト10」は可能なのかという問いも発生してきます。メディアによって規定される、が、正解です。しかしmusicircusは規定することは本義ではないと想念されていました。・・・と、またいつもの「ああでもないこうでもない」病のブラックホールに落ちててもしようがないので、

10作品が、互いに支えあうような、そういうランナップを、今年ぼくが聴いた作品で並べてみたい。それらのジャケたちで世界に向かってハローなんて手をふるー、ように。わくわく。

こういう、そううつ、の、そう状態にあるときに、ぱさぱさ進めないと。いやあ、スブラクシュミのライブ盤に一気に“落ち”ました。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

My追加